キャロル・キングと言えば、「つづれおり」と言うくらい、そのアルバムはSSW(シンガーソングライター)の最高傑作アルバムとして彼女の代表作になっているが、自分としては彼女の最高傑作アルバムはこの「ファンタジー」だ!メリサ・マンチェスターの「DON’T CRY OUT LOUD」と並び、白人女性アーティストのニューソウル路線アルバムとして、自分の70年代名盤となっている。70年代のニューソウルを代表するアーティストのダニー・ハザウェイとリオン・ウェア-の二人が、この二つのアルバムに大いに影響を与えている事は言うまでもない!キャロルの「ファンタジー」はダニー・ハザウェイから大いに影響を受けていた時期に発表したアルバムだったし、メリサのアルバムの方はリオンがプロデュースしたアルバムだった。アルバム「ファンタジー」は、当時のキャロルの夫であったチャールズ・ラーキーのウッドベースとキャロルのピアノで始まる1曲目のジャズっぽいサウンドに、ハーヴェイ・メイソンのドラムと、これぞ!デヴィッド・T!と言う、デヴィッド・T・ウォーカーのギター、そして女性パーカッショニストのボビー・ホールのパーカッションが絡んで来てソウルフルな展開になって行く中で、このアルバムにどんどん引きずり込まれて行く!サウンドはソウルフルな洗練されたものなのだが、詞の内容は人間性をテーマにしたアルバムだけあって、人種問題や戦争、愛を取り上げたシリアスな作品ばかりであった。アルバム「ファンタジー」は全ての楽曲、アレンジ、そしてバック・ミュージシャンの演奏、どれをとってもみなとても素晴らしく、キャロルの声も活き活きしていた。トム・スコット、アーニー・ワッツ、チャック・フィンリー等のホーン・セクション陣のホーン・アレンジとストリングス・アレンジもキャロル自らしているが、トータル・アルバムとして、この「ファンタジー」はキャロルが最も力を注いだアルバムだと思うし、彼女もきっとこのアルバムが自分の最高傑作と思っているに違いないアルバムだと思う