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ファンタジーと言葉
 
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ファンタジーと言葉 [単行本]

アーシュラ・K. ル=グウィン , Ursula K. Le Guin , 青木 由紀子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

SF作家として出発し、「ゲド戦記」シリーズで飛躍的にファン層を広げたル=グウィン(1929~)の、ウィットに富んだ最新エッセイ集.鋭い言語感覚を駆使して、生い立ち、女性、老い、想像力とファンタジー、書くことについて、さらにはトルストイ、ディケンズ、トールキンなどの作品について軽やかに語る.

内容(「BOOK」データベースより)

作家がいちばんよくきかれる質問は「そのアイディアはどこからとったのですか?」「ゲド戦記」の作者ル=グウィンがファンタジーを紡ぐ想像力や言葉について、みずからの体験をまじえながら自由に、軽やかに語るエッセイ集。

登録情報

  • 単行本: 334ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/5/24)
  • ISBN-10: 4000246313
  • ISBN-13: 978-4000246316
  • 発売日: 2006/5/24
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「心のなかの波」, 2006/7/30
By 
ringmoo (愛知県高浜市) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ファンタジーと言葉 (単行本)
この本は元々「心のなかの波」と言う作者の4冊目のエッセイ集から、19編を選んで編集されたものだそうです。

この「心のなかの波」と言うタイトル自身が、ヴァージニア・ウルフの手紙から取られており、この本の中でも引用されています。それだけ、作者のヴァージニア・ウルフへの傾注の深さを感じられます。

このエッセイ集は、かなり多岐に渡って語られています。

人類学者の家に育ったこと、子供時代の豊富な読書量、そしてファンタジーへの言及、更には、「心のなかの波」と言う言葉に象徴される「言葉」、特にその「音」の読者との共鳴について語られています。

もちろん、フェミニズムについても語られていますが、何と言っても、この本のメインは、「心のなかの波」です。

「言語」は本来「音読」により、作品の「リズム」を掴むことが大切で、それにより、読者の精神が作者の作品の心と共鳴して、その世界に入り込めるのだと言っています。逆に言えば、ものを書くという時には、その「リズム」を大切に書かなければいけないと言うことになります。

ウルフは、「文体って全部リズムなの。いったんリズムをつかんだら、間違った言葉なんて使いようがないの。・・・ある光景、ある感情が心のなかにこの波をつくりだすの。」と言っています。

天才ウルフならではの感覚なのかも知れませんが、何となく本を読む側としても、「リズム」の良し悪しは、その本の読みやすさに繋がり、その本の中に入り込みやすさに繋がっているようにも感じます。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「自由な声」に耳をよせて, 2006/9/17
レビュー対象商品: ファンタジーと言葉 (単行本)
ル=グウィン女史は広い視野の持ち主です。

「われわれが中心である」と思い込んでいる方々を鋭く批判しています。

例えば、262頁で「政治家や説教師や評論家が『家族』という言葉を

発するにもかかわらず、家族がどのように構成されているか見ようと

する人はほとんどいないようだ」と述べています。

さて、昨今、「家族」をめぐる言説が氾濫していますが、

われわれが用いる「家族」は社会的支配者側の「家族」像に

すぎないのかもしれないと思いました。

一方、社会的弱者・被支配者たちは支配者側の「家族」に

近づくことを強制されているのではないか...

「家族」のあり方は多様であるはずなのに...

「何らかの不安」によって世の中全体が保守化していっていますが、

ル=グウィン女史の「自由な声」は実に痛快でした。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 言葉、そして音…, 2006/10/4
レビュー対象商品: ファンタジーと言葉 (単行本)
ル=グウィン女史にとって、「言葉」がいかに重要な地位を占めているかがわかります。また、本書では「言葉」だけではなく、それを紡ぐ「音」についても言及されています。

物理の授業において、音は波動だと習います。物語を通して伝わる波(リズム)が読者の心の中を流れる波と同調したとき、人の心は深く揺さぶれるのでしょう。
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