6巻から続く「ピエロ・エクリヴァン」編の終わりまでと、良くんが
芸能界での新たな局面に立たされる「マイザーズ・ドリーム」、
モーニング本誌での番外編「ゆうぐれ天使」が掲載されています。
「ピエロ・エクリヴァン」は6巻のラストが恐ろしいサスペンス調だった
のでどうなることかと思ったら意外な展開。それも面白かったですが
この話のラストがこんなに素晴らしいものになると思いませんでした。
行動としては、文字を書けるようになるようにある方法で頑張っていく
というだけですが、文字を書くということはそれだけのことではない
それは良くんにとってだけではなく誰にとっても…と気付かされ、
ふいに心を掴まれたような気分になります。
泣かせるところではないかもしれませんが、泣けました。
文字を書く人形の復活と、それを作った人々の思い、TV番組の騒ぎ、
病院での美しいマジックなどを織り交ぜながら丁寧に語られていく構成も
美しい。
「魂の飢餓で人は死ぬともうしますが…」
「あたかも 伝えることによって存在するように…」
ハッとするような言葉が、この作品にはいくつもあります。
「マイザーズ・ドリーム」は新展開。良くんはどこに向かうのか心配では
ありますが、かわいい家出や記者の変身など(これはびっくり)おかしい
笑いどころなども。
「ゆうぐれ天使」は番外編ですが、北條さんの家族、頑固親父とほんわり母
という構成などもわかり生意気な良くんの態度もおかしくてレトロほのぼの
するあたたかい話でした。