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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
エクリヴァンは心を伝える仕草をしている,
By くっき (千葉) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ファンタジウム(7) (モーニングKC) (コミック)
6巻から続く「ピエロ・エクリヴァン」編の終わりまでと、良くんが芸能界での新たな局面に立たされる「マイザーズ・ドリーム」、 モーニング本誌での番外編「ゆうぐれ天使」が掲載されています。 「ピエロ・エクリヴァン」は6巻のラストが恐ろしいサスペンス調だった のでどうなることかと思ったら意外な展開。それも面白かったですが この話のラストがこんなに素晴らしいものになると思いませんでした。 行動としては、文字を書けるようになるようにある方法で頑張っていく というだけですが、文字を書くということはそれだけのことではない それは良くんにとってだけではなく誰にとっても…と気付かされ、 ふいに心を掴まれたような気分になります。 泣かせるところではないかもしれませんが、泣けました。 文字を書く人形の復活と、それを作った人々の思い、TV番組の騒ぎ、 病院での美しいマジックなどを織り交ぜながら丁寧に語られていく構成も 美しい。 「魂の飢餓で人は死ぬともうしますが…」 「あたかも 伝えることによって存在するように…」 ハッとするような言葉が、この作品にはいくつもあります。 「マイザーズ・ドリーム」は新展開。良くんはどこに向かうのか心配では ありますが、かわいい家出や記者の変身など(これはびっくり)おかしい 笑いどころなども。 「ゆうぐれ天使」は番外編ですが、北條さんの家族、頑固親父とほんわり母 という構成などもわかり生意気な良くんの態度もおかしくてレトロほのぼの するあたたかい話でした。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心に響く魂のことば,
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レビュー対象商品: ファンタジウム(7) (モーニングKC) (コミック)
この話にある大きな力をなんといえばいいのだろう。自分が壊してしまったピエロの人形、それを修復することによって、息子と理解しあえなかった父親が、その技術と夢に思いを馳せるようになる…のと同時に、父親の世界を理解出来なかった息子が、歩み寄るための努力をする…という、一連のエピソードがとにかく凄い。 泣くなって言われても泣きそうになる、あの最後の見開きの場面の言葉の力といったら! 理解できない大人である「はず」の、言語療法士すら、「これは新しい世界だ、おもしろい」と思わせるあたりの寛容さが素晴らしい。理解しあえない人間同士、けれど歩み寄ろうとする力を失わないでほしい…という願いにも似た優しさが心に染み入る凄いエピソードがてんこもりですなぁ。 同級生を連れて一晩家出する話が、はからずも良の過ごしてきたいままでの時間をめぐる旅になっているのも凄い。 親に構われず、世界が理解出来ず、一人で夜の街をさまよっていた子供が、マジックという手段を知り、その力を努力の果てに手に入れて、やがて大人の世界を変えるまでに成長する……という一連の流れを、ものすごくさりげなく、けれどきちんとしたエピソードで描いているさまは見事!に尽きます。 番外編は良にマジックを教えてくれた祖父と息子と孫の話。これも小道具とかキャラとかエピソードが見事! 横浜の歴史と時代の二面性も感じさせてくれる、秀逸な話になっています。 前巻から少しづつ、良はマジックによって人の心をつなげる力を身につけ、それを発揮して人を幸福にするようになっている…という流れがいい。 大人にこそ読んで欲しい話だと思います。
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