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ファニー・ヒル (河出文庫)
 
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ファニー・ヒル (河出文庫) [文庫]

ジョン クレランド , John Cleland , 吉田 健一
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

十五歳の少女ファニーはロンドンへ出ると、そうとは知らず娼婦の世界に足を踏み入れる…十八世紀のイギリス社会を背景に様々な性の遍歴を重ねて成熟してゆく美しい娼婦の告白記。性行為のよろこびをこれほど優雅に、力強く、かつやさしく描いた小説はほかにはない、とまで評されている禁断の名著を、吉田健一の流麗な訳文でおくる無削除完訳版。

内容(「MARC」データベースより)

初版刊以来214年ぶりに無削除のまま再刊され、英・米の批評家に「性行為の喜びをこれほど優雅に、力強く、かつ優しく描いた作品はない」と言わしめた、性文学の永遠の古典、完全翻訳版。* --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 265ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (1997/08)
  • ISBN-10: 4309461751
  • ISBN-13: 978-4309461755
  • 発売日: 1997/08
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 283,061位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
 田舎からロンドンに出てきた少女が、知らず知らずのうちに娼婦の世界に足を踏み入れ、性の遍歴を重ねてゆく…。恋した男、初めて囲われた男、初老の男、鞭を使わないと不能な男、白痴への性的悪戯。日本文学ではとかく陰気で、哀しげに扱われがちな題材を、告白体でありながら、西欧人が書くとこうもあっけらかんとなるものかと吃驚してしまう。それでいて卑語を使うのでもなく、品位を失わない文体で美しく描き切っている。ところで「我が秘密の生涯」にしてもそうだったが、「ファニー・ヒル」でも女性の胸部についての描写が非常に少ないのが気になった。当時はそちらの方はあまり性的興奮の対象ではなかったのだろうか。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By avonlea
形式:単行本
田舎から来た15歳の孤児、ファニーは騙された形で売春宿に売られてしまう。そこであらゆる手練手管を得たファニーは、次々と男性との性の遍歴を重ねてゆく。・・・

現在読んでも思わずギョッとしてしまうようなショッキングな内容だけれど、びっくりするぐらい奔放であっけらかんと書かれているのに驚きました。性的描写が多いのに文体が美しく、主人公ファニーについても明るく可愛らしい少女という印象を受けました。この物語は主人公ファニーがそれまでの体験を告白するという形で進むのですが、その中でもファニーが娼婦仲間たちとそれぞれの初体験を告白し合うという場面では、当時でもタブーとされていたであろう性への目覚めが包み隠さず語られていて、かえって新鮮味を感じました。

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 (18世紀には主流であった)一人称主語の書簡体というスタイルからも分かるように

本書の文章の語り口はかなり多彩なものであるが、吉田健一の訳文はその語り口を少しも

損なっておらず、主人公ファニーが田舎から出てきて娼家に売られショッキングな性交渉を

いくつも体験したにも関わらずその人間性において少しも頽廃せず、むしろ貴族の令嬢など

よりも典雅かつ健やかな印象すら与えられるのは吉田の訳文の力に他ならない。訳者の吉田健一は

日本文壇の主流を占め続けた自然主義(言うまでも無く19世紀西欧に由来するものである)に反抗し、

「18世紀は西欧において人間が真に人間らしかった時代」と生涯にわたって主張し続けたが、

本書はその吉田の文学人生最良の成果でさえある。「首相御曹司万歳」と言うべきか。
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