とても興味深い1冊でした。おもしろかったのは、ファッションの流行において、女性たちは華やかできらびやかに自身を飾り立て、贅の限りを尽くしたかと思えば、その後には必ず簡素でリラックスした格好をしたがる、という事が、何世紀も前から延々と続いている事でした。贅沢の後の反省?みたいな気分はなんだかちょうど今の時代と重なるような感じがして、技術は進化しても人間そのものはあまり進化していないのかも、と思ってしまいました。だからこそ流行はつくられてファッションは面白いのでしょう。
なじみのある有名な絵画も、描かれている人物像や身分、その身分を表す(顕示する)衣装、素材や技術と開発された時代背景について、描かれている柄のもつ意味などに触れてあり、まさに絵画を10倍楽しむ鑑賞法ではないでしょうか。
内容としては星5つでしたが、主題である絵が少し小さすぎて見にくかった点だけが残念でした。本のサイズからしてしょうがないのかもですが、、。