登録情報
|
全編を通して、聖書、ギリシア神話などを題材に取った様々な興味深い逸話が散りばめられていて、いやでも引き込まれていきます。第一部の中では、特にグレートヒェンとの悲恋、そしてワルプルギスの夜の騒乱の場面が圧巻です。
ファウストは、賭けに負ける、つまり魂を悪魔に渡すことによってしか究極の満足を得ることができないわけで、至極逆説的な設定になっています。近代化・科学に対する皮肉、近代人の苦悩などいろいろなメッセージを読み取ることが可能です。ゲーテが書き上げるのに60年かけただけの読み応えで、考えさせられることは、間違いありません。
また訳文も素晴らしく、平易で読みやすいです。翻訳書は読みにくいことが多いので、この本もずっと避けていましたが、実際読んでみると、スラスラと読みやすく、意味もちゃんと通じてきました。名訳の一つだと思います。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|