掲載誌が年齢的に合わないので気になりながら読めずにいたが、コミックになったので購入。1巻で完結とは残念。でも、他の方のレビューにあるように、最初から完成されている選手を主役にするには、1巻が限界だったのかもしれない。
主人公のりおんに対する周囲のやっかみ、いやがらせの手段が、衣装をびりびりにするなど、よくあるわかりやすいパターン。ただ、それを目撃したりおんの協力者の龍人が「見ないふりしてやるからさっさと帰れ」というのは甘い。人に痛みを与えたのなら、自分もその痛みを代償として背負うべきだろう。子供向けの雑誌なので、そこまでは出来なかったのだろうが・・・。
だが、最後に龍人のパートナーの舞衣が、滑走間際のりおんに頭上から重い機械を落としたのは悪質すぎ。傷害どころか間違いなく殺人未遂、もしくは殺人罪だ。りおんの身代わりに龍人の頭に機械は落下。生きていたのはマンガだからで、現実であれば生きていても障害が残るか、即死のパターンだ。その場面さえも、「あなたがねたましくてやった」と泣きながら告白する舞衣をりおんは責めもせずに許している。うーん・・・・。甘い。怪我でリハビリ中の舞衣の葛藤、りおんに龍人を取られるという舞衣の嫉妬はわかるが、これは悪質すぎ。当然警察沙汰になるはず。そこまで描かれないのも子供向けのマンガだったからだろう。
作品内容は悪くないが、悪意からの行為が悪質すぎて、しかしそれに対する対応が甘すぎてスケートの方のストーリーにのめり込めず後味が悪かった。短編ゆえの制約か。