電撃旅団本「映像攻略シリーズ」の第二弾として、拡張ディスク:アトルガンの秘宝のメインコンテンツであるアサルト51作戦(ナイズルを含む)を約7時間のDVD映像と書籍で網羅。
書籍の方は、地図での攻略記載も明確であり、DVDがなくとも書籍のみでアサルト攻略を完結できるほどの充実度(勿論旅団らしさも健在)。ボリュームも過去の旅団本で言えばアトルガン編よりも大目の98ページ(アルタナ編は132P)。またナイズルに関する情報の質は、現在発刊されているFF11書籍の中でも随一と言って過言ではない。個人的には、各アサルトのレアな鑑定品に関する情報も、名前だけではなく性能なども網羅して欲しかったが。しかし書籍だけで1200円前後の価値は十二分にある。
DVDはと言えば、旅団関係の映像や前回の印章BC編でお馴染みのコメンタリーが楽しめる。進行役兼、率直で屈託のない意見をひたすら喋り続けるZangetu氏、堅実な情報フォローのOsho氏、聞こえない団長など、この3名のスタイルは今回も健在。コメンタリーをオフにすることもできるが、実質これ無しでは「旅団映像」としての価値はなくなる。映像には新旅団員も多く参加しているが、現時点で読者ウケするような個性は感じられないのは残念。以前旅団サイトで公開されたミシックWS動画の完全版も、このDVDに収録されている。
初めて挑むコンテンツに関し、事前の視覚情報の有無は大きな差を生む。映像と書籍を合わせ見る事。FF11においてこれ以上の攻略フォローはこの世に存在しない。初心者には勿論、ミシッククエやレア装備を狙う経験者も、忘却手前の作戦記憶を呼び覚ます事ができる。またDVDでは、マイナーなアサルトに少人数で挑んでいたりと見るべき点は多い。
気になる点としては、DVDのメニュー画面で何度も選択しないとコメンタリーがオンにならなかったり、コメンタリーの音声レベルが不安定だったり、DVDプレイヤーによっては各映像視聴後にDVD再生が停止したりと、それらDVDの仕様に関するマイナス面が前回印章BC編より目立つように思えた(団長の小声は仕様だと諦め済み)。
世間的に映像に主点を置く商品であれば、DVD二枚付きで収録約7時間の物は軽く3000円を越える物は多い。そこに旅団本品質の書籍が「さらに付属」という体であれば、この価格に疑問を感じることはまずあり得ない。こちらの視点で見るならば、本書は購入者が不満を抱く要素は存在しない。
しかし逆に「旅団本にオマケのDVDが付く」という感覚で捉えている購入者も実際多い。いくら有効な視覚情報とはいえ、多くの場合見直すのは書籍であり、DVDを見直すことは稀になりがち。上記の相当価格を差し引くと、DVD2枚で1600円前後払っていることになるのだ。諸々の事情があると理解できるが、こちら側の視点の人は値段にあった価値を見出せるかどうか微妙であろう。
とはいえ、個人的に購入したことで損をした感覚などは皆無。書籍の完成度は高く、DVDも楽しく全部見ることができた。今後「映像攻略シリーズ」の続刊があるならば、本書自体の立ち位置をより明確にすることで、これら購入者の価格意識差を埋めてゆくことが出来るのかもしれない。