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私は3Dの映像にばかり注視するスクウェアに馴染めなくなった結果、
VIIIでFFを見限ってしまったのだけれども、この作品を見たらその考えが変わった。
これだけのものが作れるのであれば喜んで次回作を購入したい。
映像の水準が抜群に高いこともさりながら、各所に光る映像センス、細やかな人物の表情、音楽、構成、そしてそれらを全て包み込むVIIの世界観の広大さにはもう脱帽しかない。間違っても映像だけの作品ではない。
内容面であえて一つ特筆することがあるとすれば、それは携帯電話の存在である。
詳しくは内容を見ていただきたいが、再び逃げ出してしまったクラウドが、それでも肌身離さず持ち続けている携帯電話、そこには留守電や伝言と言う形で、レノやティファ、バレットやユフィ、リーブ(ケットシー)そしてエアリスの声までもが彼に届く。それは間違いなく彼に宛てられた言葉の数々だ。クラウドはいつもそれに出ることはしない。しかしそれを聞くことによって、いつも、みんなと繋がっていることを確認しているのだとティファは言う。
誰も助けることが出来ないかもしれない。だから独りでいるしかない。それでも、本当は独りではいたくない。そんなクラウドの心情を、これ以上に雄弁に語る小道具が他に存在しえただろうか。こんなアイディアを生み出したスタッフは本当に優秀だと思う。
VII初出から8年の時を経て再び演出されたクラウドたちの集合は、間違いなく最高の舞台であったと断言できる。名作である。
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