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ルールが単純過ぎてかえってバランスが悪いという批判もある『ファイティング・ファンタジー』ですが、結局のところ、シナリオとマスタリングさえ優れていれば、どんな緻密なルールのRPGよりも楽しく遊ぶことができるという好例です。「ロールプレイング」ゲームなのに、ルールを細かくし過ぎると、サイコロ振ってばかりになってしまいます。それなら、コンピュータにでもサイコロを振らせればいいのであって、そうなればプレイヤーの遊ぶ余地が無くなってしまうというものです。
『願いの井戸』と『シャグラッドの危険な迷路』という二本のシナリオが収録されています。まずシナリオで描いているダンジョンが巧いです。モンスター、罠、アイテムの出し方、イベントの起こし方、バランス良くできています。
そしてマスターからプレイヤーへ何を説明して、プレイヤーの反応によってはどうマスタリングすれば良いのか、的確かつ簡潔に書かれています。初心者マスターでも充分それなりのマスタリングができるはずです。
RPGを知るには、理屈云々ではなく、まず遊んでみることが一番の近道です。
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