このアルバムはきっと一生聞き続けていくと思います。録音から幾分年月が過ぎていますが、その美しさは全く色あせないです。このライブでの2人の集中力はすごい。またテナーとピアノのデュオゆえの緊迫感があります。とはいえそこから出てくる音は本当に美しい。音楽に接していてピープル・タイムを聴いたときほど感動したことはないです。本当の美しさの意味が分かります。初心者やプレゼントにもお薦めです。Night And Dayのテーマをゲッツが吹くと、カフェ・モンマルトルのお客さんがわっと拍手をするのが感動的です。Gone With The Windでもそうですね。1枚目の1曲目の始まり方からして最高ですし。始まりだけで涙してしまいます。バロンのイントロはいいですね。
このアルバムを聞くと、生きてきて良かったなぁと感じます。とくにNight And Dayのゲッツのテーマの崩しとバロンの驚異的なソロを聴くと。East Of The SunやGone With The Windではよく涙を流します。Like Someone In Loveのバロンのソロは美しいです。タイトル曲ではシンプルな演奏ですが、何故か心を打たれます。古くからの十八番のスタンダードだけでなくFirst Songもやっていて、いかにゲッツが柔軟に音楽の美しさだけを追求してきたか分かりますね。尊敬します。
並のデュオ盤ではここまでの集中力を感じることはないですね。やはりゲッツが生前最後に息絶え絶えながらも魂を注ぎ込み、バロンも懸命にそれを支えたからこそ、ここまでの感動を誘えたのでしょう。バロンはこのアルバムによって、歴史に残る敬愛されるジャズマンになったことは間違いありません。ライナーノートではバロンの温かい文章に心を打たれます。CDのジャケットも心温かくていいですね。タイトルも。
いやー、ゲッツの音楽って本当に美しいですね!