「刑事コロンボ」風の語り口的に翻訳された自伝。
P・フォークが、日本でよく知られている「刑事コロンボシリーズ」出演前後のキャリアについて、丁寧に綴られている。
彼の生い立ちから、少年期に左目を失った事、俳優をめざし舞台経験等のキャリアを積んでからの映画出演、オスカーに2度ノミネートされた逸話などがユーモアたっぷりに語られていた。
妻、娘、父母、友人達の写真が、多く掲載されている。
本書に掲載されたP・フォークが描いた絵の才能に驚いた。素晴らしい作品群。
刑事コロンボシリーズ前に出演した映画の脚本について、イタリアの大プロデューサーに進言しフォーク自身が書き直した件、F・シナトラ、F・ダナウェイ達との共演の話も面白い。
出演した数々の作品の逸話、親友ジョン・カサベテス監督達との交友関係、「こわれゆく女」など「最高のルームメイト」に至るまでの映画にまつわるエピソードの紹介。
「ゴッドファザー」でモー・グリーン役をオファーされて断った件は、興味深かった。
彼が語るM・ブランドについて、ブランドとJ・デップが共演した「ドン・ファン」の時のエピソードにも少し触れている。
読後感じたのは、P・フォークという俳優は、知的で豊かな才能に恵まれた上、機知に富んだユーモア精神を持ち合わせた、心が豊かで素敵な人だったということ。
映画好き、P・フォークファンならば★4
刑事コロンボにまつわる話だけに興味がある方には、★3?
巻末には映画出演作、刑事コロンボシリーズの一覧掲載。