ピンポンの映画化を聞いたとき「無理無理、あの濃いキャラ実際の役者ができるわけないし
卓球のシーンどうするんだよ。」と思った。怖いもの見たさで映画を鑑賞したら驚いた。
よくぞまあこの主要キャラ5人を探してきたもんだ、と感心した。
窪塚の演技は正直言って癖がありすぎて好きじゃないのだがペコのあの奇行とマッチしていて
「あ、ペコだ…」とオカッパのヅラも含めて素直に受け入れられた。
スマイルのARATAは特典ディスクのインタビュー見てそのまま素もスマイルっぽい。
竹中、夏木は漫画とはイメージが違うが主要5人がここまで似てれば許せる。
そして脚本だがさすがクドカン、いい仕事してる。漫画が原作だとどうしても何巻もある
中から端折ったりまたはダイジェストのような駆け足な内容になるところをどこが重要で
どこを強調すればいいのかちゃんと見抜いている。テーマであるヒーローと各キャラが
敗北と向き合い、受け入れていく心情もうまく描いている。
監督の曽利文彦が「ピンポンを映画化できるのは自分しかいない」とインタビューで
断言していた。CG効果を知り尽くした技術的な面からくる言葉でもあるが何よりも
監督自身がピンポンの大ファンだったのだろう。
都内3館ロードショーのみの予定から予想外のヒットをして全国に拡大したとDVDの
監督の説明書きにのっていた。こういうヒットの仕方って作品が本当に良作である
証拠だと思う。
漫画原作で久しぶりに出た傑作。