学生のとき、何度も読みました。
大好きな本秀康先生のリキの入ったイラストに魅かれて手に取ったこの本。
広げてみると、細かい字がびっしりで、知らないアーティストばっかり。
なんじゃこりゃ?と思いながらも読みすすめていくうちに、発想の面白さと、人柄を感じさせる丸っこい文章に、知らず知らず、はまっていました。
東海林さだおや小沢健二など、僕でも知ってるような好きな人たちがちょいちょい出てくる所が良かったのかもしれません。
特に「綴方教室について話しはじめると」で、武田百合子と森高千里をひきあいに出して語られる表現論にはびっくりしました。
なんとなくもやもやと感じていた二人の名前が並ぶ字面に、鮮やかな手品を見せられたような気持ちになりました。
安田謙一さんのわかりやすい文章でロックの謎を解いていく手法こそ一種の発明だと思います。