物語の序盤は少しテンポが遅い印象を受け、読み進めるのに時間がかかりました。
ひとつひとつの描写は美しく丁寧ですが、少し読みづらい印象もありました。
が、中盤から後半にかけてはそれらの描写も適度になり、加速していく展開に虜になりました。
ゆるりと進む前半と加速する後半の展開の対比が、逆にいい具合に読者を引き込んでいるなと感じました。
思わず涙をこぼしてしまう場面も。
前半わからなかった部分も、後半で種明かしがされる部分があり、何度も読み返してみると更にこの作品の魅力がわかると思います。
一人の若いアイドルが書いた、という視点で読むと、軽くアイドルの枠を超えているレベルだと思います。
この本を読むことによってアイドル・加藤シゲアキという人物に興味を持たれる方も多いと思います。
どうせ今時のアイドルが書いた本でしょ?という印象を、ぶち壊してくれるくらいのインパクトはあります。
悩みましたが、新人作家のデビュー作品としてなら期待値もこめて、星4つにしました。
次回作にも期待です。