この漫画がそもそも何漫画なのかも解らずにスリリングだった1巻に比べ、2巻は笑いの要素が消え、バイオ・ホラー+ラブ・ロマンスに方向が固って来ました。
第9話の秘密の性癖を持った変態の悪夢が具現化したかの様な酷い死に方の描写や、主人公「瞼」が初めて自分の行動原理を「足立」にぶちまける第14話の冒頭、そして「瞼」の衝撃的な懐妊を聴きつけた周囲の喧騒等が、氏の唯一無比の狂った絵で描かれていく異常なテンションは凄まじい物があります。
それだけに題名の謎が解ける結末は通常なら充分衝撃的なのですが、それまでのハードなバイオ工学の設定からすると奇想天外に過ぎ、氏の最近の作品や過去の短編に比べても少々弱く、残念でした。
これは私の羽生生氏に対する期待度が高くなり過ぎてしまった所為かもしれません。
それでも凡百の漫画よりは充分刺激的な問題作です。そしてかなり怖い話です。