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ピッピの生みの親アストリッド・リンドグレーン
 
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ピッピの生みの親アストリッド・リンドグレーン [単行本]

三瓶 恵子
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「世界一強い女の子」として世界中の子どもたちに愛されているピッピの作者スウェーデンの作家リンドグレーン.日本では作品は紹介されているのに彼女についての本は出版されていなかった.本書は,在スウェーデンの著者が,彼女に関する膨大な資料を駆使し,関係者にインタビューを重ねて執筆した,はじめての評伝.

内容(「MARC」データベースより)

世界一強い女の子ピッピは、どのようにして生まれたか―作家として編集者として、さらに社会批評家として、常にスウェーデン女性のトップを走ってきたA.リングドレーンに迫る本格評伝。

登録情報

  • 単行本: 226ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1999/11/25)
  • ISBN-10: 4000024841
  • ISBN-13: 978-4000024846
  • 発売日: 1999/11/25
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 541,909位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
わたしは、小さいころからリンドグレーンを愛読してきました。それだけに、この評伝には、本当にがっかりしました。
本書では、リンドグレーンを「スウェーデンでの人気者」と賞賛していますが、その際に、リンドグレーンと比較される他の作家や、リンドグレーンに批判的な個人・団体を不必要に貶めているように思います。ほかの作家をけなしてリンドグレーンを持ち上げるのは、品のないやり方ですし、世の中に、リンドグレーンが嫌いな人だっていていいと思うのですが。

著者がリンドグレーンをほめる理由としても、「シングルマザーなのにがんばった」とか、「人気投票で何番だった」というような外的なことばかりが挙げてあり(わたしには、評伝というより暴露本のように感じられました)、作品がどのように優れているのか、著者の言葉で説明した部分はほとんどありません。それどころか、作品の内容説明に細かい間違いが多く、著者が果たしてどこまできちんとリンドグレーンの作品を読んでいるのか、本当に作品を愛しているのか、疑問を感じました。

また、評伝を書く際のモラルとして、どうかなと思うことも多々ありました。
たとえば、『はるかな国の兄弟』の語り手の愛称は、岩波書店の既刊訳(大塚勇三訳)では、「クッキー」と意訳されています。著者は、引用部分では大塚勇三の翻訳をそのまま使用しながら、説明部分では、語り手の名前だけを、なんの断りもなく「スコルパン」とスウェーデン語でカタカナ表記しています。スウェーデン語の響きが伝えたければ、「少年の名前は、スウェーデン語ではスコルパンで、こういう意味だ」と註をつければ済むことですし、どうしてもそこにこだわりたいなら、引用部分全体を自分で訳すべきです。大塚がそれなりに工夫を凝らした訳を使いながら、名前の表記だけを無断で変えるのは、モラルの逸脱ではないでしょうか。

リンドグレーンが今日、日本でこれだけ人気があるのは、日本で北欧文学があまり知られていない時代に、先人たちがリンドグレーンを発見し、良訳をしてきたからで、その上にたって評伝を書く者として、先人に対する最低限の敬意は不可欠だと思います。

先人の仕事も、その訳を愛読したわたし自身も、そして何よりリンドグレーンさえも無碍にされたようで、一ファンとして、非常に残念に思いました。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 小学生の時に好きだったピッピの本。大人になってからは「ロッタちゃん」「名探偵カッレくん」「やかまし村」「私たちの島で」などを読み改めてリンドグレーンに夢中になった。
 子供達のための多くの本を書き、社会的な活動も活発に行い、スウェーデンの誰もが愛し誇りとした国民的作家だったということをこの本を読んで初めて知りました。
 ただ面白いお話を書いただけでなく、そのペンで解りやすくユーモアも交えて政治の問題、動物の虐待、子供達の環境について書いた文章が興味深いです。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 子供にお話を聞かせたことが「ピッピ」のはじまりだったというエピソードや、食肉にする動物に苦痛を与えないよう処理するべきだという意見を持っている事などは、新聞などで知ってはいました。しかし、作品があまりに素晴しいので、生きた人の手によって生み出されたという事がなにかピンとこなかったのです。
 この本の、生きた女性としてのリンドグレーンさんの、以外な姿には驚かされました。スウェーデンでさえ特別な目でみられた「私生児」を産んだことや、その子を連れて違う男性と結婚した事…。
 「やさしいお話ばあちゃん」ではなく、苦い思いも経験したであろうひとりの女性としてのリンドグレーンの姿を知り、感銘を受けました。
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