カールじいさんにめちゃくちゃ感動したので(ずっと泣いてました)、
これをきっかけにピクサーで働く方々の人間性を知りたくなりこの本を読みました。
読んでみたらピクサー社長(2006年からディズニーアニメーションスタジオ社長兼任)の
キャットマルさんが「ハーバードビジネスレビュー誌」に寄稿した
論文の内容が半分まで書かれていて、
残り半分は訳者の方がピクサーについて分析しているという内容でした。
ピクサー作品の年表や製作を手がける専門職の紹介が後半にあり、
ピクサーの研究をする学生さんには最高の参考書となっています。
もっと人生論的な内容かと思っていたので少し期待はずれでしたが、
やはり他の製作スタジオとは違うピクサーオリジナルの会社づくりがあり、
なるほどと感動しました。
心に残ったところ
「真の才能を持った人間は非常に稀」
「管理職の仕事はリスク回避ではなく、
危機が発生したときに素早く回復させること」
「才能あふれるスタッフを揃えておけば失敗からの回復も可能」
「人材こそが宝。アイデアは後から着いてくる
(どんなアイデアも常に歓迎されなければならない)」
「経営者がすべきことは風通しの良い組織、労働環境をつくること」
「自社の独自技術をオープンにすることのメリットのひとつは
優秀な人材を集めるのに大いに役立つこと」
ジョンラセターの言うピクサー会社理念3つ
「スタッフみんなに大小にかかわらず創造性を発揮できる仕事を与え、
クリエイティブ面で満足感を味わってもらう(単純作業ばかり押し付けない)」
「いいギャラを払う(子どもを大学に送ることができるくらいの)」
「仕事を楽しんでもらう(これが一番大事。ハリウッドのような雇用契約がないのに、
みんながピクサーにいるのはここにいるのが楽しいから)」
ディズニーのアニメーション部門も2006年からピクサーの皆さんが担当し、
下降気味だったディズニーアニメの改革に取り組んでいるそうです。
(「ボルト」が改革後の初作品)
世界中の人に感動を配る会社の仕組みや、
そんな会社を経営している方の考えを知りたい方はぜひ読んでください。
映画製作にかかわる方以外でも気づきがあります。
英語やアニメーションの知識がたくさんあればピクサーで働きたいです。
今後の作品も必ず観ます。