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ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫)
 
 

ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫) [文庫]

猪瀬 直樹
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

流行作家の太宰治が東京・三鷹の玉川上水で心中事件を起こしたのは昭和23(1948)年6月13日の深夜。懸命な遺体捜索が続けられるなか、6月17日、太宰による遺書の下書きが見つかったと新聞は報じる。そこには、文学の師・井伏■ニに向けた言葉が綴られていた。「みんな、いやしい慾張りばかり。井伏さんは悪人です」――。「太宰治心中事件の謎は、死後、半世紀を経たいまも封印されている。『井伏さんは悪人です』が、太宰の自殺にどう関わっているのか。死ぬ直前に■れ出た想いが遺書に込められたとすれば自殺の動機に含めぬわけにはいかない」(本文より)。関係者から得た新事実と精緻な推理を駆使し、太宰治の自殺、遺書の謎を猪瀬直樹氏が描き切る。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「井伏さんは悪人です」。太宰が遺書に書いた言葉の意味は何だったのか?親兄弟、友人知人を騙り、窮地に陥る度に自殺未遂を起こした太宰。その太宰を冷徹に観察し、利用した井伏。二人の文士は、ともに「悪漢」であった。師弟として知られる井伏鱒二と太宰治の、人間としての素顔を赤裸々に描く傑作評伝ミステリー。

登録情報

  • 文庫: 556ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/03)
  • ISBN-10: 4167431130
  • ISBN-13: 978-4167431136
  • 発売日: 2007/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
 ゴッホのような、苦悩と不安をたたえた自画像を表紙にしたこの評伝、しかしこれまでの「純粋すぎて」「弱くて」「生きることに耐えられない」などという太宰治のイメージからはかけ離れた、ある青年の姿を見せてくれる。それは、作家になりたくて努力し、工夫し、奔走する青年の姿である。正直言って、太宰がそんな人だとはつゆほども思わなかったので、驚いたが嫌悪感は感じなかった。ぜひ、太宰ファンにも、太宰嫌いにも読んでほしい。 また、太宰を知る人々のエピソードが盛り込まれており、彼らの生きた時代にタイムスリップしたような感覚に浸れる。 文章も難しくなく、本の分厚さとは裏腹に一気に読み終えてしまいました。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yjisan
形式:文庫
数々の神話と伝説に彩られた井伏鱒二・太宰治師弟の実像を、資料の博捜によって炙り出すミステリー評伝。

小説仕立てだが、「真相」を明らかにするための資料解釈の手法は、むしろ学術的と言えるかもしれない。

太宰治の芥川賞への執着などは有名なエピソードだが、神聖視されがちな太宰の俗物性と自分勝手さをここまではっきり書いた本は少ないのではないか。特に太宰の度重なる自殺未遂の真実を、状況証拠と太宰自身の証言(すなわち自身の自殺未遂体験を基にした諸作品の中での記述)などから解明する手腕は見事の一言に尽きる。「何度も失敗した自殺に、最後には成功した」という通説を顛倒させる驚異の推理力には脱帽した。

井伏鱒二の創作の秘密も徹底的に暴露、井伏にとっての作家業は「身過ぎ世過ぎ」にすぎなかったと喝破する。その舌鋒は、ロクに検証もせずに井伏の描写力を手放しで絶賛した作家・評論家筋にまで及ぶ。井伏・太宰の師弟関係への洞察も鋭い。

また商売・ビジネスという側面から日本近代文学史を読み解く視点も興味深く、「文壇」の視野の狭さと底の浅さを浮き彫りにしている。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 猪瀬直樹氏の作品はペルソナに続いて二冊目になる。調べられた事実を積んでゆく文体から、その場面にいたかのような描写に変わるのに慣れなかったが、情報の密度の濃さに圧倒され、最後までどちらも読み通した。

 ピカレスクは太宰と井伏の関係を疑問を持ってひとつひとつ書き進められ、太宰、井伏伝といえるかのように二人の背景が丁寧に掘り起こされている。

 特に太宰の部分では彼の依頼心の強さや、責任感のなさという人間性の闇の部分に嫌気が差すほどであった。それは退屈ということではなく、出来事が重ねられ、真実として強く伝わってくるからだ。三島伝程の派手さはないが、身を削って書いた一作家の末路が印象に残る。

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この作風も,生活態度もまったく違う二人はなぜ行動をともにしていたのか。... 続きを読む
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ページを繰る手が止まりません
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ページを繰る手が止まりませんでした。... 続きを読む
投稿日: 2008/5/7 投稿者: kaz-p
あくまでミステリー
太宰治と井伏鱒二という文豪二人の闇歴史。
とってもスキャンダラスな内容です。

膨大な資料、証言を基に著者の想像、推量も... 続きを読む
投稿日: 2008/2/13 投稿者: アチオ
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投稿日: 2002/5/10 投稿者: "imura"
誰も書かなかった真実の太宰
一読して驚愕。太宰に関するあらゆるイメージが覆る。... 続きを読む
投稿日: 2001/2/13 投稿者: 洞窟探検人
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