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ピカレスクは太宰と井伏の関係を疑問を持ってひとつひとつ書き進められ、太宰、井伏伝といえるかのように二人の背景が丁寧に掘り起こされている。
特に太宰の部分では彼の依頼心の強さや、責任感のなさという人間性の闇の部分に嫌気が差すほどであった。それは退屈ということではなく、出来事が重ねられ、真実として強く伝わってくるからだ。三島伝程の派手さはないが、身を削って書いた一作家の末路が印象に残る。
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