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ピエタ
 
 

ピエタ [単行本]

大島真寿美
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ほんとうに、ほんとうに、
わたしたちは、幸せな捨て子だった。

18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。
『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児を養育するピエタ慈善院で
音楽的な才能に秀でた女性だけで構成される〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。
ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。
一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる――

聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独……
あらゆる対比がたくみに溶け合った、これぞまさに“調和の霊感”!
今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編。

内容(「BOOK」データベースより)

18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを養育するピエタ慈善院で“合奏・合唱の娘たち”を指導していた。ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる―聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独…あらゆる対比がたくみに溶け合った、“調和の霊感”。今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編。

登録情報

  • 単行本: 336ページ
  • 出版社: ポプラ社 (2011/2/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4591122670
  • ISBN-13: 978-4591122679
  • 発売日: 2011/2/9
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 8,775位 (本のベストセラーを見る)
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43 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ピエタと言ってもイエスの遺骸を抱くマリアの像の話ではない.このピエタはヴェネツィア共和国にあった公式の女の赤ちゃんの捨子養育院兼音楽院で,固有の礼拝堂を持ち,ヴィヴァルディはそこの司祭であり,音楽教師であった.物語はかつての捨子 (これをピエタの娘と呼んだ) エミーリア (今では住込みの書記) を語り手とし,ヴァイオリンの名手になった双子のように親しい友アンナ マリーア (実在の人物) を音楽のリーダーとして,ヴィヴァルディがウィーンで63歳で客死 (1741) した報せがピエタに届いた所から始まる.文体はエミーリアの置かれた状況を的確に反映して変化し,平板な時代小説にはならない.そうして心理描写は適切の余り,読み手の心の用意のためいささか読みの中断を迫られるほどである.この特性のため,読み手は自然と18世紀ヴェネツィアに入り込んだ気持になる.もっと言えばこれが実はイタリア語で書かれた回想記のよく出来た翻訳であるような不思議な気分になる.これは綿密な研究による過去の復元作業の成果にほかならず,この達成は中島京子さんの '小さいお家 ' の達成をも上回る物凄い水準にある,と思われる.メインプロットの昔の楽譜探しは,音楽の恵みを味わわせつつ多数の人物たちに 思いもかけない救いをもたらしてめでたく終る.後味の極めてよい,極上のミステリと言えよう.強く推薦. 
このレビューは参考になりましたか?
38 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By monteverita VINE™ メンバー
18世紀のヴェネツィアを舞台に、慈善修道院で育てられた主人公を語り手として
修道院の音楽教師でもあった大作曲家ヴィヴァルディの死から始まる物語が紡がれていきます。
主人公エミーリアは、一緒に音楽教育を受けた幼馴染の貴族令嬢の依頼で
ヴィヴァルディの遺品から一枚の楽譜を探し出そうとするのですが、
その過程で様々な人々と関り、心に秘めてきた過去の出来事に向き合うことになります。
捨て子だったエミーリアは言わずもがな、未亡人となって実家で扶養される令嬢ヴェロニカ、
聡明な高級娼婦クラウディア、主人公の親友で天才的な演奏家のアンナ・マリーア… 
それぞれに悩み、しがらみに縛られ、後悔を抱え、その想いと折り合いをつけながら
日々を生きる登場人物たちの姿は、時代や場所に関りなく私たちを映す鏡とも言えるでしょう。
人は誰も、いつ、どこに生まれるかさえ選べない。
くびきを持たない人はいない。
恋も夢もすべてが叶うわけではない。
それでも、よりよく生きること、生きようとすることはできるはず。
容赦なくも確実な時の流れと、それでもけして変わらないものがあることを教えてくれる
エピローグに、その静かな意志を感じます。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By K
なんて美しく、透明感のある作品なんだろう。
一曲の音楽が楽章ごとに調和して
上質の音色になって奏でられていくような味わいがある。

『ヴァイオリンは楽しいかい?』‥孤児のエミーリアは
ピエタ慈善院でヴィヴァルディ先生に、そう声を掛けられる。
そのエミーリアを通して、亡き音楽家ヴィヴァルディに関わった
様々な人々が、まるで楽譜の音符のように出会い、共鳴し、
物語は紡がれていく。

水の都ヴェネッィアの明暗を垣間見せながら
長い間探していた楽譜にたどり着いたとき、
その裏に記されていた詩に、涙があふれる。
普段は忘れている「生きていくことの喜び」、
この作品はそこに木洩れ日のように繊細な光を当てている。
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投稿日: 13か月前 投稿者: m
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