誰でも知っている主題、主題だけなら簡単、ハ長調、某マンガで取り上げられた、
・・・といった理由で、取っ付きやすい印象がありますが、なかなか歯ごたえのある、難しい曲です。
ビアノピース難易度ではD(中級上)とされています。ちなみに同じくモーツァルトのトルコ行進曲はBです。
(これはこれで評価が低すぎると思いますが)
ドレミの
『ピアノ名曲110選』 ではAに載っていますが、何かの間違いではないかと思います。Cでもおかしくないと思います(トルコ行進曲はBに掲載)。
また長い曲で、計324小節、この版では8ページ、編集によっては12ページもあり、演奏時間も、繰り返しを省いても6-8分くらいかかります。
(ちなみに悲愴ソナタ第一楽章は310小節)
手の大きさも意外に求められます。オクターブ届けば一応大丈夫ですが、子供だと編曲しなければ無理です。
モーツァルトにしては対位法的な動きも多いので、バッハの曲などをやった事がないと苦労します。
難しい割に、苦労してもあまり難しい曲と思われない、という、ある意味では損な曲ですが、練習効果は非常に大きいものがあり、ハ長調のほとんど全てのテクニックが学べると言っても過言ではないと思います。
また変奏曲の和声進行を学ぶにも、ハ長調であることはうってつけで、本格的な変奏曲技法を学ぶ上で重要な曲です。
この曲は「モーツァルト・ソナタ集」などの楽譜には収録されておらず、
『モーツァルト変奏曲集』 のような楽譜を購入しても、高価な上、他の変奏曲はそれほど弾く機会がないので、ピアノピース版で買うのは、お手頃ではあります。
譜割りは、8ページにまとめているのでやや窮屈で、変奏の途中で譜めくりをしなければならないところが何カ所かあります。また、綴じておらずバラバラで扱いにくいため、ドレミ版の方が使いやすいかもしれません。
それと、これはいわゆる解釈版なので、新モーツァルト全集などの、最近の研究を反映した楽譜とは異なっているところがかなりあるので(強弱、スラー、タイ、スタッカート、装飾音など)、注意が必要です。
新モーツァルト全集は、ネット上で一般に公開されているので、違いを確認してみた方がよいでしょう。