アニメで初めてピアノの森のピアノが鳴った。普通は読者の想像の音で彩られた物語が、
実際の音楽と共にそこにあると一層感動が増すのを実感した。
この15巻の後半からカイのショパンコンクールの一次予選が始まる。
司会者の演奏曲目の披露と付録CDの曲目の順番が一致していることを確認したので、
カイの演奏に合わせてCD(アニメと同じくアシュケナージが演奏)を聴いたところ、
何と素晴らしい!!
エチュード作品10-1と10-2の演奏が、会場に与えた風の雰囲気が見事に伝わってきた。
この曲目の順番は絶妙と言える。
優れた映画音楽がそうであるように、また適切な解説がされたクラシック音楽が
そうであるように、感動を一層深めてくれる。
ショパンをほとんど聞いたことがないせいもあり、曲名だけではどんな音楽なのか
全くわからない。また曲だけをただ聴いただけではその良さにも気がつかない。
それがこの物語と音楽が出会ってその両者が共に互いを助けてこれまでに味わった
ことのない感動を呼び起こしてくれる。
「ピアノの森」の優れた魅力の一つに、絵のみで音(音楽)を聞かせるところがあるが
ショパンコンクールという実際の現場でショパンのピアノ曲という現実の音がある以上、
演奏曲を聞かずして本当のカイの戦い(生き様)を知ることはできないのではないか・・・
とこのCDを聞いて初めて気が付いた。
また、絵の美しさも特筆すべきものがある。通常の会話などの場面ではマンガチックなのに
ピアノに向かっているカイの姿や印象的な風景は額に入れて鑑賞したいほどの名画だと思う。
この付録は15巻に限って言えばベストマッチングだと思う。
今後二次予選、本選へと続く(と思うが)なかで同様の限定版がでるようであれば
ぜひ買いたいと思うほどだ。