物語の主人公はもちろん海(カイ)なんですが、修平に感情移入するべきなのか、海に感情移入すべきなのか、あえて明確にしていないのがいい。私なんか、修平くんの努力家としての悩み、天才海へ鬱屈した感情、嫉妬を自分自身分かっていながら苦悩する姿、その健気さに感動してしまいました。
何度もテーマとして出てくるのは『自分のピアノを弾く』ということ。
「自分のピアノ」って抽象的すぎて、イマイチよく分かりませんが、これはもう生きることと同義といってもよいのかも? その「自分のピアノ」というものを、視覚的に理解できるようにしたところが、本作の醍醐味ですね。
海が、ショパンやらモーツアルト、ベートーベンの幻覚を見るようになる、というところも、賛否が別れるかもしれないけど、私は好きです。彼らの顔が海の周りの人たちの顔になってたりして、そのベタさ加減がなんともいい感じ。(笑)
ただ、「鉄コン筋クリート」の蒼井優の成功例はありますが、声優としてタレントを使うと、やっぱりどうしてもアニメに入り込めないような気がしますね。
上戸彩とか雨上がり決死隊の宮迫とかのイメージがダブるし、上戸彩は、はっきり言ってあんまり上手くない。修平の声を担当した神木隆之介くんは、まぁ、よかったかなとは思いますがね。