このアルバムは毎日の様にツアーに追いまくられ、神経衰弱してしまったブライアンが、ツアーから引退した後製作された名盤「PetSounds」のナンバーから始まる。ここ最近「PetSounds」の評価がうなぎ上りだが、過去にリリースされている、ビーチボーイズの定番アルバム「EndlessSummer」「SpiritOfAmerica」と言う2枚のベスト盤の中には1曲も収録されていなかった。それがこのアルバムでは7曲も収録されている。可笑しな話だが、これが現状である。昨今の「PetSounds」神話は過去の過小評価、現在の過大評価を顕著に表している。そう言う意味では、私は強く反感を抱いてしまう。しかし「Friends」や「20/20」を軽視せずに、適度に収録されているのが救いである。願わくば「Vol.1」に収録された「LittleGirl」はむしろこのアルバムの中!に収録すべきだと思う。「PetSounds」への布石となり、「PetSounds」への連結をよりはっきりアピール出来るし、リスナーもビーチボーイズの音楽性の変化を理解しやすくなる様に思う。このアルバムのトータルバランスとしては「PetSounds」以外は、バランスを上手く取ってコンポーザー・ブライアンィルソンの時代から、各メンバーの個性的なナンバーへ移行するまでを上手く表していると思う。もしこのアルバムを手にしている方が「Vol.1」を聴いていないのならば、是非聴いて頂きたい。コンポーザー兼プロデューサーブライアンウィルソンの恐るべきスピードでの成長を体感出来るに違いない。