米国NYのインディー・ポップバンド、The Pains of Being Pure at Heart (ペインズ)の2ndフルアルバム。
白黒から一転、色彩豊かな油絵調のものに変わったジャケに象徴されるように、
ペインズの新譜はローファイな感触の前作から一転、ジザメリの"Honey's Dead"のような、シューゲイザー〜USオルタナ的なギター音が花咲く、重層的な音に変化を遂げています。
それはかなり顕著な変化で、1stに夢中になったひとなら、冒頭を飾るタイトル・トラック"Belong"のギターバーストやコーラスパートを聴いただけで、「おっ、変わったな」と思うはず。
その原因は既に他の方が挙げていらっしゃいますが、スマパンや前出のジザメリ、Curveなどのシューゲ勢などの作品に関わっているプロデューサー、Mark "Flood" Ellisの仕事によるものがおそらく大きいでしょう。スマパンやマイブラなどは彼らがフェイバリットに挙げているバンドなので、もちろん本人たちの希望もあるでしょうが。
(この人=Floodは、毛色が少し違うバンドを引き合いに出すならキラーズの2nd"Sam's Town"や30 Seconds to Marsの"This Is War"をプロデュースしている事実が示す通り比較的「派手」な音作りが得意なようです)
この2ndアルバムを楽しめるかどうかは、もろ「インディーバンド」だったペインズが取り入れたそんな変化を受け入れられるかによるのではないでしょうか。
前述のM1"Belong"やそれと同じような構成のM6"Even in Dreams"は、今作の大きな特徴であるギターの轟音の嵐と甘いメロディが融合した、「新しいペインズ」の曲といえると思います。
一方で、ペインズの肝はなんといっても甘酸っぱいメロディと、男女2人による甘いヴォーカル・コンビネーションであり、
先行シングルのM3"Heart in Your Heartbreak"や、こちらもシングルカットされたM4"The Body"、そしてM7"My Terrible Friend"などは、前作から受け継がれている直球のペインズ節が炸裂しています。
全体的には、国内盤のボーナストラックも含め、佳曲が揃った良盤であると思います。是非、上に挙げた曲を試聴してみてください。
シューゲイザーへの扉を開くインディーポップの入り口としても最適な作品です。