内容説明
昨年、ビルマ(ミャンマー)は軍政から民政へと表向きの移管がなされ、アウンサンスーチー(この本の主人公・アウンサン将軍の娘)は補選への立候補を発表した。
その深層を読み解くカギがここにある。
「私はビルマを現状から救うために最善を尽くすつもりです。しかし、閣下(バモオ首相)もおわかりのように、現状は私たちにとって暗闇の日々です。日本軍は彼らが企図したすべての目的から撤退しつつあります…」(アウンサン)
日本やイギリスとの協力と抵抗のはざまで苦悩し、決断した彼らの生き様とは。
現在に至るまでの日本とビルマの関係も脈々とわかる伝記
アウンサン(1915~1947年)
バモオ(1893~1977年)
著者について
上智大学外国語学部教授。専門はビルマ近現代史。国際基督教大学卒、同大学院博士前期課程修了(文学修士)。東京外国語大学教授を経て2007年より現職。主著に『抵抗と協力のはざま―近代ビルマ史のなかのイギリスと日本』(岩波書店)、『アウン・サン―封印された独立ビルマの夢』(岩波書店)、『東南アジアの歴史―人・物・文化の交流史』(共著、有斐閣)など。