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日本を遠く離れた南国の地で、誰にも顧みられることなく朽ち果てようとしている同胞の遺体の数々。それを捨て置くことのできない主人公の気持ちも痛いほどわかる。しかし、もし自分が同じ境遇にあってはたして同じ行動がとれるかどうか・・・。
作者の竹山道雄さんは評論家、独文学者であり、小説は後にも先にもこの一作しか書いていないというのも驚きでした。戦後の混乱期、疲れ果てた人たちに希望を与える作品を、と筆をとったそうですが、それだけに柔らかな文章の中にも渾身の想いがこめられていると言えるでしょう。
深い考察がされたこの作品は大変考えさせられました。
袈裟を着るか、軍服を着るか、どちらの国民が上でどちらが
優れているのか。という問いかけが本にありました。
私はビルマで袈裟を着て修行をするほど、度胸はありませんが
ぜひ一度はミャンマーに足を運んでみたいと思いました。
この本は他社の版より、活字が大きくふりがながふられています。
解説も丁寧で読書指導の別冊がついているので小学生から高校生の
読書感想文のネタにも最高なので、是非おすすめです。
この本だけでも十分な価値がありますが、何度か映画化されているので、そちらも合わせてみるのもいいのではないかと思います。読み進むと同時に美しい映像や音楽が頭に浮かんできます。
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