ビルマの内部統制がどのような形なのか、詳細に関しては、
解らないことが多いというのが世界共通の認識のようだ。
まずその辺りから非常に如何わしい国家とも言える。
軍政が国家を牛耳っており、前独裁者ネーウィンから
権力移行に成功させ、20年近くビルマを牛耳った
(著者によれば裏で権力を掌握し、現在進行形である可能性が大とのこと)
タンシュエ上級大将にスポットライトを当てた伝記です。
世界保健機関(WHO)によると、ビルマの医療制度は
世界191カ国のうち190位でワースト2位だそうだ。
また国民1人当たりの平均収入は220ドルで、
人口の75%が貧困層に属するらしい。
軍による民族浄化の元、暴力・拷問・性的犯罪なども横行し
独裁者(軍政)のやりたい放題の政策に、国民はに苦しみ喘いでいる。
富裕層(政商)も軍政と繋がっており、その家族も軍に属していたり
政略結婚とも言えるような節があるらしく、絆は固められ
クーデターが起こる可能性も無いに等しいとのことだ。
国家の主の収入源は「麻薬」とのことだ。
やはり独裁国家では全うな経済発展に至る事は無く
ビルマも全く例外ではない。
タンシュエに面会した多くの政治家やジャーナリストは
カリスマ性などは全く感じられないとのことだが、
ネーウィンから権力移行に成功させたように
「脳ある鷹はつめ隠す」(タンシュエが鷹かどうかは別)
じっと期を見る(待つことを知っている?)という一面が
彼をここまで飛躍させたのではないかとの事だ。
しかしながら他国からの意見は聞かないとのことだ。
読後は「アウンサンスーチーさん」と「金正日氏」の顔が浮かびました。