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ビルギット・ニルソン オペラに捧げた生涯
 
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ビルギット・ニルソン オペラに捧げた生涯 [単行本]

ビルギット・ニルソン , 市原 和子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,360 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

《トリスタンとイゾルデ》だけでも33人の指揮者と共演。

レコード史上初の《ニーベンルングの指環》全曲録音の立役者ともなった名歌手がシンプルかつユーモラスに語る、黄金時代のオペラ界。

20世紀のオペラ演奏裏面史

内容(「BOOK」データベースより)

『トリスタンとイゾルデ』だけでも33人の指揮者と共演。レコード史上初の『ニーベルングの指環』全曲録音の立役者ともなった名歌手がシニカルかつユーモラスに語る、黄金時代のオペラ界。

登録情報

  • 単行本: 501ページ
  • 出版社: 春秋社; 四六版 (2008/8/27)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4393931793
  • ISBN-13: 978-4393931790
  • 発売日: 2008/8/27
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
数年前の年末、NHKBSでニルソン女史のドキュメンタリーを放映していました。そのときも、知的でエレガント、それでいてユーモアたっぷりの姿を見せてくれていたのを記憶しています。そこでは、この本でも紹介されているコレルリとの対談も含まれていました。偶然見たので録画もしておらず、再放送してもらいたいものです。1967年に大阪のフェスティバルホールで行われたバイロイト引越公演では著者ニルソン女史がイゾルデを歌い、たった一人の声であの大きなホールの壁を鳴らしたのには仰天しましたが、この本では指揮のピエール・ブーレーズがほとんど何の準備もなくやって来たために、トリスタン役のヴィントガッセンとともにブーレーズの指導(?)をしたことが書かれています。初めてトリスタンを演奏する日本のオーケストラと書かれているのは、NHK交響楽団のことです。マルケ王はハンス・ホッターという豪華メンバーの公演で、初めてワグナー・オペラを生で見た私は感激をしましたが、この本によれば失敗公演だったみたいです。ワグナーの孫、ヴィーラントとヴォルフガンクの確執もさりげなく書かれていますし、どちらにも組しないニルソン女史の冷静さも見事です。カラヤンの強引さに対する嫌悪感を示しつつも、高い音楽性に対してはきちんと評価するところも、クレバーな彼女らしいところです。この本には書かれていませんが、イゾルデ役を演じていたときに、倒れた胸の上にホテルから持ってきた「Don't Disturb」の札を乗せてトリスタンを笑わせたという逸話の持ち主であるニルソン女史のことですから、笑いをこらえるのが必死の挿話がふんだんに盛り込まれています。(電車の中で読むのは危険です)その冷静な彼女が、唯一、実名を挙げて露骨に不快感を示しているのは、リングの録音で有名なカルショーに対してですが、詳しくは読んでお確かめください。そのほかにも、よき思い出が残っている共演した歌手、指揮者の名前がふんだんに出てきます。この辺も、音楽好きにはたまらないところです。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By goopera
形式:単行本
知的というか、とぼけたユーモアが随所に織り込まれており、楽しく、愉快な気分になります。
ヴィントガッセンをはじめとする指環での共演者のみならず、ジーリ、シミオナート等イタリアの歌手についての観察、評価など、これほどの大歌手にしてと思わせるほど真正直な?記述に心を洗われました。特にコレッリとのエピソードは味わい深いものです。

訳文も読みやすいです。
このレビューは参考になりましたか?
By kewpie VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
声の大きな子どもだったらしい。しかも生まれついての音楽家。そして不世出のワーグナー歌手としての彼女の声は強靭で美しく、さながら光の剣である。正にブリュンヒルデ。

一方、かつてオペラは、劇場に居ても観るものではなく、目を伏せて聴くものと言われた。「ソプラノでぶにテノールばか」という言葉もあったと聞く。DVDで大写しにできない外見。二人合わせて300kgにもならんというカップルでジークムントとジークリンデを演じても、まずは興ざめである。ニルソンもビジュアル的には残念だが例に漏れない。昔はみんなそうだったのだ。もっとも今は、スレンダーな美人歌手も稀でない代わりに、肝心のワーグナー歌手が払底してしまった。

さてこれはニルソンの自伝である。巷の評判は上々、吉田秀和氏が高く評価したとも書かれてある。祖国スウェーデンでは批評家からユーモア賞を授けられた由。本人が書いたと信じたい。

しかし私には、最後の3章を除いては退屈な本であった。インタビューやゴシップ記事で容易に見つかるような、当たり障りのない、表面的な逸話が連綿と続く。カラヤンとの確執など、私が「ウラをとれる」逸話を見る限り、これは一歌手が現場で見聞きした以上の話ではない。噂話のレベルを出ていないと思うのだ。だからつまらない。これがもし、クラシック音楽を聴き始めて数年程度の、もう何もかも新鮮で何でも知りたくて、という蜜月時代に読んだ本であったなら、私は狂喜して本書を推薦しただろう。しかしもはやそうした時代は去った。私とクラシック音楽とは、今や初老夫婦の如き関係である。こんなことは大体わかるし、知らなくてどうということもない。

最後の3章。とりわけファンもしくはストーカーの話とレコード録音の話とは、私には大変面白かった。何故か。彼女が逸話の列挙に留まらず、自分の意見を軸に話を組み立てているからである。私にとって、ここにこそ本書の価値があった。
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