【あらすじ】
アロウ・ラファイエット公爵はある朝思いたった。
電気を止められるほどに貧乏に窮した今、売れるものは何でも売ろう・・・
そして年老いた執事に告げるのだ 「私は私を売ろうと思う」
全世界の大富豪達に通達された――。
一方、日本の画商の息子・玲一郎は社長である父の命を受け、遠い異国の地 トリニティアへと飛んだ。
玲一郎の目的は金髪碧眼の美貌の公爵ではなく、ラファイエット家が所有する一枚の絵画だ。
大富豪達に混ざって、公爵に近づこうとする玲一郎だが、
公爵の持つ強さと美しさに次第に惹かれていく――。
――愛は金銭で買えると思いますか――
【感想】
楽しく読めました☆
榎田さんの得意とするコミカルなセリフに笑いが・・・
でもテーマはさりげなく重いです。
お金で買えない愛。 でも愛はお金を生まない。
幼い頃に貧乏を経験している玲一郎はこと金に関してはがめつい。
ましてや「愛」なんて感情で心乱されることはなかった。
それなのに、目的の絵画をそっちのけに公爵が欲しくてたまらない。
こーゆうキャラが恋情を表すところが好きです v v
そして、榎田さんの面白いところは、攻めの玲一郎が普通のサラリーマンってところです!
ここで敢えて金持ちの攻めにしない。
愛してるのに、玲一郎もまた、公爵を援助できるだけのお金を持っていない。
金が全てではないけれど、愛する人を救えない、守れない、幸せにできない・・・一緒にいることすらできない
そんな、玲一郎の苦しみが切ないです。
コミカルな分、サラっとも読める本ですが、後々、じっくり思い返してみるのもいいかも・・・