CD2枚組で、前作「ビフォー・アフター」を補完するような曲選択になっている。
1枚目は主に実況検分と旧建物解体の曲をロングバージョンでおさめている。聞くだけで毎回の番組のお決まりのバターンが脳裏に浮かぶ。
2枚目は依頼主の平穏な日常生活(リフォームの前後とも)をテーマにした選曲。ちょっとした不便さを表現した曲、和気藹々とした雰囲気の曲と色々あるけれども、全体を通しで聞くと、私の脳裏に浮かぶイメージ映像は、昔ながらの畳敷きのお茶の間、小さな白黒テレビ、スピーカーから聞こえるプロレスないし巨人線の実況、そして一家揃ってちゃぶ台を囲んでの食卓、今夜のごちそうはトンカツよ――そう、このCDには、ややもすれば忘れられがちな「平和な日常」が凝縮されているのだ。
(いやね、べつに新築ピカピカの家でもいいんだけど、築30年、40年の昭和建築のほうが風流があるのよ…。)
というわけで、前作のような起伏に富んだ爽快感はないが、特に2枚目は、じっくりと休みの日に聞くのにちょうどよいのではないだろうか。