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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「幻の文庫本」再販,
By くま (岡山) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ビフォア・ラン (幻冬舎文庫) (文庫)
幻の文庫本がやっと再版された。6年ぶりの再版。やっと読む事が出来た。まだ無冠だった頃の6年前ならともかく、それ以降賞を重ね、今や現代を代表する人気作家のデビュー作が絶版に近い状態になっていた事は、おそらく誰かの意思が働いていたのではあろう。もしかしたら著者が嫌がっていたのか。私は実は出来が悪い作品なのではないかとずっと心配していた。なるほど、24歳のときに原型を作ったらしく、後年のテーマである「家族」は当然浮かんできていない。しかし、切ないほど個々人が追い詰められて行く様はすでに出ているし、それにもかかわらず、読後感が「温かい」重松清の最大の特徴も、すでに出ている。読みだすと巻置くあたわず、一気に読み終えた。心配は杞憂に終った。デビュー作らしいみずみずしい作品である。 解説の池上冬樹が、「四十回のまばたき」「舞姫通信」「見張り塔からずっと」「幼な子われらに生まれ」「ナイフ」「定年ゴジラ」までの重松清の仕事を総括し、「国民的な人気を誇る大衆作家になるのではないか」と予言しているのはさすがである。私はその解説が書かれた2年後「ナイフ」に出会い、それ以降文庫本を本屋で見かけると「無条件」に買うのを習いとしている。重松清がさらに身近になった、
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
走る前の壁。,
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レビュー対象商品: ビフォア・ラン (幻冬舎文庫) (文庫)
あの「ナイフ」、「エイジ」、「ビタミンF」などの作品で知られる、重松清氏のデビュー作。 「かっこわるい青春」、 つまりちがう世界へ走り出す前の「ビフォア・ラン」を、 様々な問題を取り扱いながら、描かれています。 物語は荒削りです。 どれも中途半端に投げ出すような形で終わってるのが否めないかと。 青春の終わりを告げる「受験」という名の出来事。 走り出す前にはなにもわからないんだ。 でも走り出さなきゃならないんだ。 これから先生きていくうえで、
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
いいですよ、これ。,
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レビュー対象商品: ビフォア・ラン (幻冬舎文庫) (文庫)
重松清のデビュー作。
デビュー作なのにすでに完成された作家のような文章。 やはり、なるべくしてなったという感じです。 同じ学年に自殺者が出ると、その学年の卒業式には雪が降る・・・・。 そんな伝説が残る学校に在学する生徒たちの 約1年間を描いている。 優、誠一、洋介の3人はまゆみという同級生を勝手に 自殺したことにして、トラウマを抱えようとする。 しかし、その本人が現れ、 挙句に優と恋人であることを宣言してしまう。 そこから優とまゆみ、そして優の幼馴染紀子との 奇妙な三角関係が始まる。 精神を病んでしまったまゆみと 自分を嫌いな紀子、 そしてその二人を心配しつつ 自分の大学受験にも頭を悩ませている優。 その結末は・・・ 高校生が背負うにはあまりにも過酷な最後・・・。 最後が切ないです。 どうして重松清はここまで 切ない物語が書けるのか・・・ほんとに不思議です。 切ないけれど、 だからといって不幸な人たちを突き放さない、 きっと物語の続きはHappy Endを迎えてくれるんじゃないだろうか、という 期待も持たせてくれる、 ほんと、そんな不思議な作家です。
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