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私は実は出来が悪い作品なのではないかとずっと心配していた。なるほど、24歳のときに原型を作ったらしく、後年のテーマである「家族」は当然浮かんできていない。しかし、切ないほど個々人が追い詰められて行く様はすでに出ているし、それにもかかわらず、読後感が「温かい」重松清の最大の特徴も、すでに出ている。読みだすと巻置くあたわず、一気に読み終えた。心配は杞憂に終った。デビュー作らしいみずみずしい作品である。
解説の池上冬樹が、「四十回のまばたき」「舞姫通信」「見張り塔からずっと」「幼な子われらに生まれ」「ナイフ」「定年ゴジラ」までの重松清の仕事を総括し、「国民的な人気を誇る大衆作家になるのではないか」と予言しているのはさすがである。私はその解説が書かれた2年後「ナイフ」に出会い、それ以降文庫本を本屋で見かけると「無条件」に買うのを習いとしている。重松清がさらに身近になった、
物語は荒削りです。
しかもいろいろな問題の要素を絡めすぎたため、
どれも中途半端に投げ出すような形で終わってるのが否めないかと。
でも、躍動感もあります。
みずみずしく、新鮮。
こういう感じ方もできると思います。
青春の終わりを告げる「受験」という名の出来事。
最終的には、それに向かって一直線に物語が展開していきます。
走り出す前にはなにもわからないんだ。
得られるかも、損をするかも。
でも走り出さなきゃならないんだ。
だって、走り終わった後に答えが出るのだから。
これから先生きていくうえで、
「かっこわるく」も一所懸命な人たちの姿から、
大切なことを教えてもらいました。
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