ディーヴォ・ファン必携のアイテムである。
特筆すべきは、disc.2に収められている1996年のライブ。これが、なんともスゴイ。
彼らが何年ぶりかで再結成し“ロラパルーザ”というイベントに出演したときのもので、舞台は真っ昼間の野外。ステージ上にセットらしきものは何もなく、照明も使われていない。客席には、上半身裸になった長髪や髭もじゃのノー天気な感じの客が多く、あきらかに、ディーヴォのファンと見受けられる人はほとんどいない。後の楽屋シーンで明らかになるが、なんとこの日彼らはメタリカ(!!)の前座として出演しているのだ。
例の紙で作られた黄色いツナギを着てステージに現れたディーヴォの面々に、客達は“何じゃ、このオッサンたち?”という訝りと好奇の目を向ける。そんな最悪の状況の中“Whip It”をもってライブは幕を開けるのだ…。
しかし、ここから後のライブ映像は圧巻。
2曲3曲とステージが進行していくに従って、シンプルで解りやすいのだが真にオリジナルな彼らのエキセントリック・テクノ・ポップと、それを演奏するライブ・バンドとしての能力の高さに、最初は好機と冷やかしの目だけを向けていた客席も徐々に本気で乗せられてくる。そして7曲目の“Jyocko Homo”では、まるでファンと思われない人達もマイクに向かって「We are DEVO」と叫びだす。
関係者だか何だかわからないが、ステージ脇も彼らを見に来た人で満杯だ。
まさに何のギミックも使わず、演奏のみでディーヴォがその場の空気を制圧してしまった瞬間である。
ディーヴォの面々も真剣そのもの。
そんな彼らの雄姿にファンは思わず快哉を叫ばずにはいられなくなるであろう。