正確に言うと12歳の少年、ジョシュの願いがかなってしまってその結果、心はそのままに体だけ「大人」の自分になってしまうという「ファンタジック・コメディ」。
ジョシュは家にいられずNYの街に飛び出したものの子供の彼に大都会は甘くない。
ある日大型玩具店で大好きなおもちゃで遊んで寂しさを紛らわしている時にある人物と出会ったことをきっかけにジョシュの冒険が始まるのですが・・・。
1988年の作品ですからもう20年も経ってしまいましたが、いつの時代でも興味惹かれる「入れ替わりテーマ」の快作として今でも十分楽しめます。
何といってもT・ハンクスがハマり役。コメディセンスと本格演技をバランスよく披露できるこの役で一気にブレイクを果たしました。
ハマっているのも当然で元々ハンクス氏を念頭に書かれた脚本だったのです。ただ、スケジュールの都合で一時はデ・ニーロさん家にお鉢が回ったそうです。
結局ハンクス氏が登板することになって見事な大ヒット。
ちなみに監督は12歳の子役にハンクス氏の役をそのまま演じてもらったビデオを予め渡してトム君はその子の癖や身振り等を学習してから本番に臨んだそうです。
監督のペニー・マーシャルはTVの大女優だったわけですが本作は女性監督のメジャー映画として初の大ヒット作となりました。
そしてそれはその後のノーラ・エフロンの「めぐり逢えたら」や「恋愛適齢期」のナンシー・マイヤーズへとバトンを受け渡すことに繋がったわけで、その意味でも功績は大きい。
子供の心をもった「大人」の経験を通じた「冒険談」ですがコメディでありながらもほろ苦さとファンタジーを併せ持った快作で、大人のための寓話として秀逸。
最近のトム・ハンクスと言えばすっかり「名優」扱いでなぜか本作もあまり知られていないようです。
本作と「スプラッシュ」そして個人的には一番好きな「恋のじゃま者」(監督ゲイリー・マーシャルはペニー・マーシャルの兄です)も絶対おススメです。