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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
理系大学生の必読書,
By Dr. Gonzo (フランス) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ビッグバン宇宙論 (上) (単行本)
私は電離圏プラズマを研究対象にしている研究者です。本書に出てくるような宇宙物理現象は専門外なのですが、 学生時代から物理全般に興味があり、、 アインシュタインの相対性理論から始まるビックバン理論には特に興味がありました。 しかしながら所詮専門外。趣味程度にブルーバックス・シリーズなどを時折手に取り、 多少の薀蓄(うんちく)を得て満足していました。 大学教養の相対論の講義を、大学院生になってから受けに行ったりもしていました。 ただ、どうしても全体像がはっきりしません。 「この数式はどうして重要なのか?」、 「この理論は何に役立つのか?」、 といった疑問が残ったままです。 私が学生時代に感じていた、このような疑問は 最近の学生の理系離れに直結しているのではないでしょうか? 2008年に物理学でノーベル賞を受賞された小林誠先生が 「今の教科書には最低限のことしか書いてない。全体のストーリーが見えない」 とおっしゃっている通り、現代の理系教育の問題点の一つがそこにあったと思います。 例え数式の羅列でも、人間の作り出した学問としての物理や数学において、 たった一行の数式の中に多くの人間の歴史や、彼等の生きた時代の歴史が詰まっているのです。 現代の教科書にはない、ストーリーを著者サイモン・シンは完璧に伝えてくれます。 私が大学で物理を教えることがあるなら、本著を副読本とし、学生にレポートを書かせるでしょう。 読み切るのに一週間ほどかかりましたが、過去の読書とは比べ物にならないぐらい、多くのことを学ぶことができました。
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
天才に肉薄、した気分に浸れる,
By nonsense (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ビッグバン宇宙論 (上) (単行本)
いつもながらサイモン・シンの鮮やかな語り口には、宇宙のナゾが解明されていく過程を追体験した気にさせられ、"天才に肉薄!"した気分に浸れますね。訳者の青木薫さんが言われているように、宇宙論のことをよく知ってる人ほど、深く楽しめますし、 また宇宙論に詳しくない人にこそ、読んでもらいたい。この科学史ドラマには感じるものがあるでしょう。 それにしても「天才列伝」というよりもむしろ「反逆児列伝」という感じなのが笑えますね。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
宇宙論の功名が辻,
By 猫好きのアナログおじさん (群馬県太田市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ビッグバン宇宙論 (上) (単行本)
ガリレオ、ニュートン、アインシュタインなど誰でも知っているメジャーな学者をベースに展開しながらも、無名に近い一般人や学者の貢献を巧みに織り込んでギリシャから現代にいたる宇宙論をみごとに描ききっている。個々にはどこかで読んだか聞いて知っていた事が天動説から ビッグバン理論までの壮大なストーリ展開の中で「そうだったのか!」という新鮮な驚きをもって改めて教えてくれる内容である。 これは正にその妻でしか知られていない無名な武将山内一豊の目線で 戦国を描いた「功名が辻」のストーリ展開と同じなのである。 「コンピュータ」といわれた婦人たち、聖職者でありながらビッグバン 理論を提唱したル・メール、ビッグバンの証拠となる赤方偏位写真を 最高の精度でとるのに貢献したもともと掃除夫だったハッブルの助手 など多くの無名の人たちが描かれている。 また「ビックバン」というネーミング自体もビッグバン理論に負けた定常宇宙論提唱者が冗談半分で呼称したのがはじまりだとか。 これだけの内容をサスペンスストーリのように一気に読ませてしまう 著者の力量たるや正に「ビッグバン」なみと言えよう。
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