本書の中に登場する人々は、みな、世間的な評価を
気にすることはなく、自分が信じられること、
やりがいを感じることに集中して、
人生を歩んできた人たちです。
言ってみれば、自分にとっての「成功」とは何かを
自分のものさしで見極めることができた人たちです。
「世に言う成功」は、あくまでその結果として
ついてきたものに過ぎない、と彼らは言います。
自分にとって「成功」とは何か、
あなたなら、どう答えるでしょうか? --出版社からのコメント
「眠れない夜が明けるとまた悲惨な朝がやって来た。資金が底をつき
始め、私のために働こうとわが身を投じてくれた人たちみんなのことが本当に気
になって、かたときも頭を離れなかった。彼らは万難を排して私のために集まる
と、夜を徹して働き、自分たちの家族のためにも何とかやりくりをしようとし
た。この重圧からは逃れようもなかった -- オフィスに向かう途中で足が動かな
くなり、排水溝に吐いたこともある」
それまで生きてきた中で、あくまでも夢を追いかけるというのがこれほど困難な
ことはなかった。エド・ペンホートは生化学者として教授として何不自由のない
生活を送ったあと、起業家に転身し、創業間もない企業を経営してなんとか黒字
を維持してきた。ところが事態はよくなるどころか悪化しそうな勢いで、同じよ
うに苦しんでいる企業と合併するか、あるいは完全にあきらめるか、という策を
真剣に考えるようになっていた。
なんとかものにしようと1日24時間365日働いた成果が、跡形もなく崩壊する屈辱
を味わう寸前のところにいた。すべてを失いかねない。富や名声といった伝統的
な意味での成功ですら、この時点では絵に描いた餅に過ぎなかった。ペンホート
の目前に迫っているのは、成功とは文字どおり裏腹のものだった。辞書でいう
「成功」の意味なら、彼は0点だっただろう。
それでもなぜペンホートは頑張ったのだろうか。
「富、名声、権力の獲得。」
これが、今日の成功の定義だ。筆者は、この定義こそ、生活や仕事にとって潜在
的に有害な処方箋だと考える。もしこの定義が人生におけるあらゆる意義を測る
ための基準になっているのなら、人は、その記述のせいで、成功ではなくむしろ
失敗だと感じてしまうのだ。
永続的な成功をおさめている人たちは、何を「成功」だと考えているのか。
成功の本当の定義とは何なのか。 --抜粋
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