本書は、アメリカの主要企業のCEOから採ったアンケートによって選び出された18社の歴史に対する6年間の調査から生み出されたレポート。企業を組織する人間が企業内に活力を生み出すのは、カネでは計れない動機づけにあるというシンプルな「真理」が、ライバル企業と比較された各社の資料、エピソードから浮き彫りにされる。著者の1人であるコリンズはコンサルティングも手がける大学教授であるためか、随所に抽象化された概念と企業が取るべき方策が図を合わせて示される。しかし、経営指南よりも、世界を代表する大企業の決断の歴史が斜め読みできる魅力の方が大きいだろう。(青木 明)
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27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
2から読むことをおすすめします。,
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レビュー対象商品: ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 (単行本)
本書は、50年以上続く優れた企業はいかにして作り上げられたのか、ということに関して書かれている本で、そういった素晴らしい企業18社をビジョナリー・カンパニーとして取り上げている。 ビジョナリー・カンパニー2が大変衝撃的な本だったので、作者の言う順番どおりにこの本も読んだ。 この本から学んだこととしては、以下のようになる。 ・時を告げるのではなく、時計を作ること ・「ORの抑圧」をはねのけ、「ANDの才能」を活かすこと ・決して満足しない ただ、読んで思ったのは、ビジョナリー・カンパニー2はどうにも人、人、人と言う感じのイメージを受けたが、(もちろん本書でも大切な要因とはなっているが) 本書ではそれよりも基本理念に焦点を置いているように感じた。 確かにジョンソン&ジョンソンのとても1943年には書かれたとは思えない「我が信条(Our Credo)」などの例を基にして考えれば、 基本理念を持つことの大切さがいかに重要であるかがわかる。 そして、ビジョナリーカンパニーの1つの要因として、利益を優先するのではなく、基本理念を大切にすること、 そしてそれ以外は必要であれば変えていくことも含むのかなぁと思った。 ただ、本書が書かれて12年が経過し、その18社に関しても、明暗がまた分かれている気がする。 (ソニーが現時点で明らかにつまずいている事や、ウォルマートが粉飾決済した事など) ただし、そうなったからと言ってこの本に書かれている事が全く嘘ではないとは思う。 本書も確かに素晴らしい本であったが、本書と2を読んだ立場からして言えば、2の方が面白いし、2から学ぶことの方がより多いように思う。
30 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一番必要なことがわかる本,
By 蓮 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 (単行本)
自分はこの本を読んでかなり会社や組織のイメージが変わった。どんなきれいごとを言っても、結局重要なのは利益をあげることだと思っていたが、本当はそうではないと確信することができた!重要なのは個々が理念をかかげ、それを貫き通し、単なる美辞麗句で終わらずしっかりと行動で示せるかどうかということだとこの本は教えてくれる。簡単なことだと思う人もいるかもしれないが、おそらくこれを徹底することはかなり難しいことだろう。自分を律し続け、どこまでも理念に基づいて行動することは少しの努力ではできない。しかし、実際にその努力を続けることこそが他を引き離していく力になる。 自分もこれを見習い、自分なりの理念を作り、それを目指して行動していきたいと思った。
51 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
良い会社とは,
レビュー対象商品: ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 (単行本)
人が人生に「生きがい」を求めるように、企業もその存在に「生きがい」といえる「理念」をもつべきだろう。しかし、もし企業の使命が「儲けること」だけだとしたら余りにも淋しい。企業の使命は、株主への利益還元であるとする考えが近来主流となっているが、米国の主要企業CE0が選んだ「ビジョナリーカンパニー」すなわち理想とされる企業の多くは、その使命として利益追求を第一には掲げていない。 それらの企業は長続きする「生きがい」、自分たちが存在する意義に対する確信をもっている。例えば、ジョンソン・エンド・ジョンソンはその使命を顧客、社員、地域社会、に対する貢献と定め、その結果として株主の利益がはかられるべきだとしている。ディズニーは「人々に夢を与えること」をその使命としている。 本書は、このような明確な基本理念をもつばかりではなく、常に「進歩への意欲」を持ちつづけた結果、50年以上の歴史を有し、全米の経営者から尊敬を集めている18社を6年間に渡って調査したレポートである。 その分析の結果明らかなことは、「ビジョナリーカンパニー」とは、近来もてはやされている「エクセレントカンパニー」とはいささか趣きが違う。 「ビジョナリーカンパニー」は「理念を持ち続けること」と「大胆な挑戦」という厳密にいうならば背反する命題を持続し続けている。その為には、その企業内構成員が、一種カルト的に意思統一されていることが不可欠である。従って、「ビジョナリーカンパニー」の中は、企業理念に心酔し意気に燃えている人にとっては極めて心地良いだろうから、その企業は更に「ビジョナリーカンパニー」としての磨きがかかるという好循環がうまれるだろう。 本書は企業も「生きがい」をもつべきという主張から成り立っているから、「ビジョナリーカンパニー」の理念や、カルト的熱狂に埋没できない人たちは、「ビジョナリーカンパニー」から脱落するか、自ら去っていくことを指摘し、その人たちを敗者と位置付けているが、果してそうだろうか。それほど簡単に割り切れるほどには世の中は単純ではないと思うが。だからこそ「ビジョナリーカンパニー」を作ることは難しいといえるのかもしれない。 95年の発刊以来、日本でもすでに19刷を重ねた評判の本であり、企業理念、企業改革に関心が高まる昨今、一読されることをお勧めする。
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