本当にこの人の書く本は、従来のビジネス書とは違った視点で書かれていて面白い。こういうビジネス本評論家って今までいなかったので、貴重な存在だと思う。
今回は、古今東西のベストセラーのビジネス書で使われている用語について取り上げているが、索引まで付けていて、ちょっとしたビジネス用語辞書的にも使えるものにもなっているし、取り上げられている用語の解説も分かりやすいんだけど、それ以上に、著者のビジネス書、あるいはビジネス書作家たちへの視点の良さに感心する内容だ。
まさに、ビジネス書を選ぶときの道しるべにピッタリの本だ。
内容的には、第1章から第5章までは、最近のビジネス書ブームの中で、テーマとなっているものをカテゴライズしたうえで、それぞれの用語についてちょっとしたコメントを加えるとともに、その用語を使って著作を書いているビジネス書ベストセラー作家への、ちょっと辛口なコメントが面白い。最近のビジネ書作家への批判が痛快だ。
特に、それが顕著なのが、第6章の「ベストセラービジネス書用語の「常識・非常識」。ここを読むだけでもこの本を読んだ価値はあると思う。
私もこの何年か、ビジネス書ブームに乗って、いろいろ読んできたけど、もう少し、選別をしなきゃいけない。著者のような眼を養いたいものだ。