私は一年半前から自分では最も不向きと思っている営業課に配属されている。つまずくたびに、仕事に関する本を読み漁った。今まで読んだものには、6つのポイントを実行するだけで契約がみるみるとれるようになるとか、自分は今までの常識とは正反対のことに着目し実行したところ成功したといったように、ハウツーものや成功事例が多いが、それらは総じてすべての人に当てはまるものではない。ところが、本書はどんな業種や部門のひとも納得できるように書いてある。心理学的理論でしっかりと説明されているのはもちろんだが、それを現場で活かす場面なども書いてあり、学生時代に習った覚えのある味気ない心理学が社会でこうした形で役立つのかと感動した。読んでいると、ビジネスに必要なもののほかに生き方にも触れてあり、仕事を通して自分を高めることができる気がした。堅くるしい題名とは別印象の、実に納得でき読んでいるうちに不思議とやる気の湧いてくるものであった。