ビジネス・モデル,つまりビジネスの仕方が,どうして特許と結びつくのか。たとえば,通常のオークションとは逆に購入希望者が,自分の希望する価格などを指定する"逆オークション"の仕組みが特許として米国で認められた。日本の特許の基準に照らし合わせると「新規性」と「進歩性」であるが,とくに進歩性については通常,専門家が特許を出願する時点での技術水準から,簡単には考えつかない程度の進歩がなくてはならないとされている。逆オークションは技術なのか,また簡単に考えつかないほどの進歩性があるのか,疑問のあるところだが,仮にこのようなビジネス・アイデアが次々と特許となり,20年にもわたる独占権を有するとなれば強力だ。
本書は,こうした現状の状況を踏まえながら,ビジネス・モデル特許の基本知識から特許化のポイント,今後の知的財産権ビジネスの方向性まで網羅している。ビジネス・パーソンには必読の書だ。 (ブックレビュー社)
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オオカミが来た,
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レビュー対象商品: ビジネスモデル特許戦略 (単行本)
00/04/26インターネットの急速な発達によって、従来型のビジネスのやり方に、高度に情報化の技術がとりいれられるようになった。更には、この情報化によって新たな市場、あるいはビジネスが続々と現出している。このような中で、ビジネスに於けるいわゆる「儲ける仕組み」そのものに特許が与えられるビジネスモデル特許が注目されている。 広い意味での「特許」については、日米の特許係争などを通じて、一般にも「脅威」と受け取られる部分が大きいが、「ビジネスにおける儲ける仕組み」そのものに、特許が認められるとなると、日々行っている自分達のビジネスそのものが、特許侵害として訴えられる可能性すらあるのではないかといった、「特許」制度そのものを知らないがゆえの人びとの恐怖。 こういった恐怖心とか衝撃が奔るのは、基本的にはビジネスモデル特許とはそもそもどの範囲迄認められるものなのか、或いは、どのように対処して行くべきかについて、未だ当局も、又、米国に於いてさえも、極めて曖昧な部分が多いこともその一因となっている。 本書は、ビジネスモデル特許の最も最新の情報に詳しい、ITコンサルタントの二人の著者が、ビジネスモデル特許事情を詳しく解説したもので、この一冊でほぼ全体像は掴むことが出来る。 しかし、先に述べた様に、ビジネスモデル特許が、今後どの程度まで認められるようになるのかの先行きが明確でないだけに、「一応出願だけはしておいた方が無難かも」といった話しに傾きがちで、結局「ビジネスモデル特許が分かった」という気分になれず、恐怖心は残る結果となってしまう。 訴訟社会の弊害が指摘される米国社会におけるビジネスモデル特許紛争を聞くにつれ、その鬼っ子とも言えるビジネスモデル特許の嵐が、日本にも及ぶ可能性を思うと暗澹たる気持ちにならないではないが、何れにせよ、避けることが出来ない嵐なのかも知れない。
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