本書は、ビジネスマンとして成功を収めた著者が、同じく企業家を目指す息子へ宛てて書いた手紙をまとめたものである。全部で30ある手紙は、試験、実社会への出発、企業での人間関係、部下とのコミュニケーション、友情、結婚など、ビジネスマンが人生で遭遇するあらゆる場面に言及している。著者が人生を通じて得た「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」「友情は手入れしよう」「批判は効果的に」といった教訓は、いずれもビジネスにおける普遍の真理をついている。
本書の魅力は、こうした教訓だけにあるのではない。「父親を超えられない」と不安に思う息子を励ます場面では、息子の成長を祈る父親の気持ちが伝わってきて、思わず涙しそうになる。父親と息子の、男同士の絆。厳しさと愛情の入り混じった複雑な感情が、読むものの心を強く打つ作品である。
原書は『LETTERS OF A BUSINESSMAN TO HIS SON』で、全世界でミリオンセラーとなった。時代が変わっても輝きを失うことのない1冊。(土井英司)
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
むしろ父親が読む本,
By
レビュー対象商品: ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 (文庫)
若者にとっては、もちろん何度も読み返す本です。オジサンにとっても、いつかはこんなことを息子に伝えられる父親になりたいなぁ、という理想像を確認するうえで有益な本だと思います。感心したところに線を引き出すと、線だらけになってしまいます。
108 人中、86人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
親の価値観を子に押し付ける内容,
By くれむり (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 (文庫)
いくつかの書評で高評価を受けているのを目にしたので購入しました。
経営に関する手ほどきも多分に含んでいるということだったので、読み終えるには時間がかかるかと思って読み始めましたが、口語で書かれていることもありスムーズに読み進めることができました。 企業経営に関する技術的な内容よりもむしろ、実業家という特殊な職業に対しての心構えが滔々と書かれており、経営者の心中を垣間見る事ができたのは興味深かったです。 ただ、この本が他の経営の本とは決定的に違う点であり、それによって後人からの評価を得ているともいえる、息子へのメッセージの部分は私にとっては消化不良甚だしい内容でした。 掲題したとおり、著者が経営者として、また父親として自分の価値観を押し付けているだけだと感じたのが読後の感想です。著者は、自分の経験の多さを無言の圧力として、経営者特有の弁解めいた表現を用いた論法で「親&創業者としての意向」を主張していきます。 スタンスとしては、子供を思いやる父親の手紙ですから、どの手紙であっても「君のこういった決断は素晴らしい」とか「君がこう考えたことはもっともであり、私も賛成する」といった始まり方をします。しかし、その直後に「しかし…」「ただ注意しなくてはならないのは」と怒涛のように脅迫めいたアドバイスが続くのです。 訳者の城山さんがこの仕事を請けるかどうか2年ほど迷ったと書いていらっしゃいましたが、邪推をすれば彼も少なからずそのような感情を抱き、引っかかる部分をどう表現していくかに迷っていたのかもしれません。 最終的に著者は「私は潔く引退する。あとはお前の好きにやるがいい。」と記して最後の手紙とします。 しかし裏を返せば、少なくとも手紙を息子に書き綴っている間は、「私がその立場に置かれたなら取るであろう選択を何とかして息子にも取らせたい」と思い、文書によってそう誘導していたとも解釈できます。 子離れができていない親のエゴのようで私は読んでいてスッキリとはしませんでした。 いままで当サイトで数多の書籍を購入してきましたが、レビューを投稿しようと思ったのは今回が初めてです。書き込もうと思った理由は、みなさんの評価が割れていなかったからです。 少数派の意見かもしれませんが、このように感じた者もいるということを知っていただきたいと思いました。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人生変わるよ!,
By
レビュー対象商品: ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 (文庫)
この本の読むべき価値のあるところは1箇所しかないといっても過言ではない。その1箇所とは、「ガルシアへの手紙」である。その後、わざわざこの部分だけを単行本として出した本屋も在るくらいだからすごい。「ガルシアへの手紙」の言わんとするところは、要するに、仕事を依頼する場合、細かい手順を逐一教えなくても、「やるやつはやる」、そういう人間を育てなければならない、それができるやつは生き残れるし、そういう人間をいつの時代も必要としている、ということである。
「ガルシアへの手紙」は、私の生き方そのものを変えたといっても過言ではない。ウォードのこの本の他の部分はほとんど忘れてしまったが、「ガルシアへの手紙」の部分は、コピーして今でも何度も読み返している。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
後継者の育て方が学べる
うがった見方をすると、自分がここまで口出しされるとたぶんうっとうしく感じるだろうなというくらいの... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: よろよろ
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|