また買ってしまった。だが、中身は同じではなかった。
あの、大前研一のアタッカーズビジネススクールのビジネスモデル構築講座を一冊に纏めた「ビジネスプランニングの達人になる法」を、”進化”させたものだった。
進化していると思った部分は、ビジネスモデルづくりの起点となる、プロポジションを考えるフレームに事例が組み込まれ、非常に分り易くなったことと、ビジネス企画のフレームが一新されて、より実践的で、かつ使い易いものになっているとの印象だ。
その他でも、最新の事例や新たなフレームも入り、かなり進化していると感じた。
単なるビジネスの企画づくりではなく、ビジネスは、”誰がやるのか”と”どうやるか”で決まる。というところから説き、”誰が”に対してはどんな姿勢や意欲、そしてビジネスに向かう意志について触れ、本題である”どうやるか”を徹底的に考えさせる内容だ。
ビジネスの着眼から、ビジネスモデルのつくり方、利益を生む仕組みづくり、そして戦略立案までが濃縮されて1冊に纏められている。
つまり、これ1冊でビジネスプランが、アイデアゼロから企画書づくりまでを、実践的にやれてしまうのだ。
第1章では、顧客に与える価値を、顧客の根源的欲求を満たすべく、顧客が受け取るベネフィットとして捉え、思考法と併せて理解に導いている。
第2章は、世の中の変化や社会にある課題からのビジネス着眼法や、身近にあるビジネス機会の捉え方など、多くの着眼・着想法を具体的に解説し、ビジネスを着眼するフレームに纏めている。これには、大きなヒントをいただいた。
第3章は、話題となったブルーオーシャン戦略を、理解しやすい解説とともに、使いやすい図化したフレームワークに纏めている。これは、とにかく理解しやすかった。
第4章は、利益が生まれる仕組みを組み込んだビジネスモデルのつくり方が、図化したフレームワークとして解説されていて、ビジネスモデルをつくる方法がよく理解できた。そして、利益を獲得するには、人の心理などに働きかける仕掛けが必要なことと、モデルを支える部分と利益を獲得する部分を組み合わせて構築するものであることが、よく分かった。
第5章では、これまでにない新しい切り口の戦略や考え方も含め、マーケティングや戦略の立案の方法と、企画書に纏める手法がフレームを活用して簡潔に整理されている。これだけでもビジネス企画書が出来てしまいそうだ。
第6章は、現在までに成功(高収益で大成長)している企業を分析し、ビジネスモデルと成功要因(KFS)を纏めたものだ。これは、自分のビジネスを考える上でも大きなヒントとなった。
前書に加えて、また新たな発見が多い書であった。