所属している大学院のゼミの参考図書として挙げられていたため、目を通しました。
「MBAでは学べない−−」というやや目を引くサブタイトルがつけられておりますが,これはMBAでもやらないような高度な内容であるということよりも,重要でありながらMBAレベルの講義でも見落とされがちな基礎的な内容であるという意味のようです。
著者はビジネスにおいて論理的な思考がが無ければ間違いの無い、意思や情報の交換をおこなうことが難しいと述べています。
そして,論理的な思考を行うための方法として,構造化,MECE,フレームワーク,グルーピング,マトリックス,演繹法と帰納法,ロジックツリー,ピラミッド構造について練習例題を交えながら解説しています。演繹法と帰納法のみ,やや唐突な印象を受けますが,これはピラミッド構造で最終的な意思決定を行ううえで必要であるためです。
これらの論理的な思考が必要なビジネスマンの対象として,ロジックツリーは中間管理層まで,ピラミッド構造は上部の経営層が挙げられています。まだ仕事の全体像が見えていない,新入社員から若手の人へ本書はミスマッチでしょう。随所に練習例題が含まれており,読みやすかったものの,新しい発見がレビュワーにはなかったので,星4つです。