私は中学生の頃に中古店で購入し、初めてこの作品をプレイしたがケースのパッケージが怖いやら、一話でさっそく行き詰ってしまうやら(恐怖を感じていたという理由で文章を冷静に読んでいなかったから)、挙句の果てにはどこかに捨ててしまおうかとも思った。
しかし、高校に上がり「かまいたちの夜」などのサウンドノベルをプレイした後に再挑戦してみた結果、この作品の本当の素晴らしさが分かった。
サウンドノベルという形式で最大限に「おもしろい」読み物にしている。それは背景もプレステ1の画像であるから逆に現実味があり、BGMも名曲ぞろいだからである。
やはり、夜想曲は真のサウンドノベルと言えるゲームである。
蛇足だが、私の本当に個人的な感想を述べさせてもらいたい。この作品の舞台と、本当に熱中してプレイしていた時の私自身の生活環境が似ていることもあって(季節は夏・舞台は田舎)、この作品をプレイすると私はノスタルジアを感じるのである。実家で、暑い中エアコンもない部屋で窓を全開にし、夜想曲プレイ中のテレビのスピーカーから聞こえてくるセミの鳴き声と現実のセミの鳴き声が重なり、ゲームか現実かの境目が視覚的にも聴覚的にも分からなくなるほど、夜想曲という作品に耽っていた頃の自分(実家にいた頃のことなど)を思い出すからだ。またあのニオイをかぐために、今年の夏にもまたプレイしてみたい。