このアルバムの画期的なのはポピュラー・ミュージック
史上初の16チャンネル導入レコーディングの一つであ
る。是非2つのスピーカーの前で聴いていただきたい。
66年から録音が始まり、68年にリリースされるが同
時期のアルバムと聞き比べて欲しい。
例えばビートルズで云えば『ホワイト・アルバム』の時期にあたる。8トラック導入でそれまでに比べグッと音
の厚みが増したが、こちらのとでは音像のあまりの違い
に眼を見張ることだろう。
計算つくされたコーラス・ワーク、見事なコラージュ。
カートがそれまで裏方の仕事で培ってきた方法論がここ
きて一気に爆発!見事なまでに反映されている。
内容については今更いうまでもないがデビュー・シング
となった「イッツ・ユー」を始め「イット・ウォント・オールウェイズ・ビー・ザ・セイムー」など全編において美しいメロディー、細部にわたる編曲に絡み合う楽曲がトータル
性を醸しだしてる。またカートと共に共同プロデューサ
ーである、キース・オルセンの手腕も見逃せない。
オリジナル・アナログでは1~8がA面、9~14がB面
、15、16がプロモ・シングルの未発表曲。
なお、『ミレニウム』の前身だった『ボール・ルーム』の
存在もファンなら見逃せない。