漫画家の顔がメイン(と思われる)わんぱく氏の原案をベースに、瑞浪片奈氏と同作品のチームによるビキニンジャシリーズのノベル第一弾。主人公の少女(一流忍者の孫娘)が免許皆伝を機に、里を下りて行方不明の母親探し(任務ならぬ忍務)をするため、ステイ先の八戸刈家で一般常識を学びながら、様々な忍者との拳を交え成長していく姿を描く…。ストーリーは良くも悪くも王道…だが、わんぱく氏の漫画作品によく登場する思春期前後の少女の心の揺らぐ様がこの作品でも描かれている点や、忍者ならではのアクションシーンには静と動、緊迫感と躍動感…動作の描写はなかなかだと思う。主人公を支える八戸刈家の面々(特にストーリーテラーと思われる少年)や、頼れる忍者仲間、天才のライバルに一癖も二癖もある敵…そして黒幕。他にも個性的な登場人物や食事のシーンにわんぱく氏をはじめビキニンジャチームのこだわりと遊び心を感じる。やや及第点もみられたが、今後の展開を期待させる良作としてお薦めしたい。