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ヒーローと正義 (寺子屋新書)
 
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ヒーローと正義 (寺子屋新書) [新書]

白倉 伸一郎
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 861 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

“正義”を口にすることは、人を殺し、“正義”を口にしないことは、自分自身が殺されてしまうことだ―「正義とは何か」という問題が形而上学的な抽象論ではなく、わたしたち自身の死活問題になってしまった現代。わたしたちは、わたしたち自身の問題として“正義”を見つめなおしていかなければならない。特撮番組の制作を手がけ、正義の具現としてのヒーローを創造しつづけてきたカリスマ・プロデューサーが、ヒーローを素材に、現代社会の問題を深く鋭く切りとり、ラディカルに論じる究極かつ実践的な“正義”論。

内容(「MARC」データベースより)

正義の不在が叫ばれる現代。「仮面ライダーアギト」「美少女戦士セーラームーン」など、数々の特撮番組を手がけてきた名プロデューサーが、ヒーローを素材に、現代社会の問題を鋭く切りとり、ラディカルに論じる「正義」論。

登録情報

  • 新書: 237ページ
  • 出版社: 子どもの未来社 (2004/05)
  • ISBN-10: 490133042X
  • ISBN-13: 978-4901330428
  • 発売日: 2004/05
  • 商品パッケージの寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
52 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 これも一つの見識だが 2006/1/11
形式:新書
平成仮面ライダーシリーズは私も大人の観点から楽しませてもらっていますが、こうした製作サイドの人の子どもたちに対する姿勢をみると、多少とも異を唱えたくはあります。

 気になることとしては、白倉氏自身が製作を手がけたヒーロー番組への言及がほとんどないことです。古くは初代ウルトラマンから、近年のクウガやコスモスに至るまでの従来のヒーロー作品への批判はあっても、その批判を踏まえた氏の姿勢がどのように平成ライダーシリーズに生かされたのか、見えてきません。これでは説明責任を果たしたことにはならないでしょう。

 氏自身の基本的主張は「正義を疑え」「秩序を疑え」ということで、その動機は9/11に対するブッシュの「普遍的正義の押し付け」への抗議だとのことです。しかし「ブッシュの正義」に心から賛同した日本人が、一体どれだけいるでしょうか。むしろ9/11とそれに続く一連の事件は、この日本では「普遍的な正義」を説く立場をますます「いかがわしい」ものと感じさせ、相対主義的な雰囲気を助長するのに一役買った、といったほうが正しいでしょう。

 「正義を疑え」「秩序を疑え」というメッセージなら、今さらヒーロー番組で強調しなくても、それこそ19世紀末のニーチェ以来、盛んに繰り返されてきたことです。それどころか、この現代日本でもとうに「普遍的な正義」などいかがわしいものだとする雰囲気は存在している。むしろこちらこそ問題視すべきではないでしょうか。

 「既存の善悪の区別を絶対視しない」という批判的視点は確かに必要でしょう。しかしそれなら、時折「超兵器R1号」や「ノンマルトの使者」のような単純な善悪対立で割り切れないような話を時に織り込む、『ウルトラセブン』のような方法もある。最初から「混沌」では、基本的なモラル感覚すら欠いた子どもたちを、ますます世に送り出すだけのことになりかねません。

 白倉氏は別の場で「前に典型的な勧善懲悪ものの戦隊シリーズがあるからこそ、次の時間帯で平成ライダーのような作品を作れる」と語っていました。これこそ、秩序解体を唱える立場は、結局は「秩序」のパラサイトでしかない、ということの暗示でしょう。
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74 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 公正とは言い難い論調 2004/10/12
形式:新書
平成ライダーシリーズのPDとして活躍の白倉氏という事で期待したが正直、がっかりさせられた。
正義と悪の二極化構造を手放しに子供に与えるのはどうかという考えは解らないでもないが、実際の映像作品で彼がやっている事等から考えると(例えばヒーローが車上狙いをやって見つかる>555とか)単にえげつない事をやっているとしか感じられないのだ。
しかも、自分はプロデューサー「補」として関わった(実質ノータッチに近いと別の所で本人が言っている)クウガについて
持論を展開する為に都合の良い所だけを抜き出してさぞクウガが正義の名の下に暴力を奮いまくっているような書き方をするについては、
(仮に裏で何があったか知らないが)持論にこじつける為の強引な嘘であまりに卑怯である。
氏の語る意見については充分共感できる部分もあるのだが、実作品を知らずにこの書のみを読んで、
昨今のヒーロー事情を把握した気分になって貰っても困る。
あくまで「こういう考えもある」程度で読まないと危険な「劇薬」的な書であると言っておきたい。
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19 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 伝えたい事が伝わっているか? 2005/12/16
By 布巾
形式:新書
著者はアギト・龍騎のプロデューサー。自分の作品にはあまり触れていません。

(依頼をした人は<そういう>ものを期待していたかもと本人も言ってます)

とは、言ってもクウガやコスモスの分析は熱心にされてます。

やはり自分の作品は客観的に見れないという事でしょうか。

怪獣は何もしなければ友(ピグモンなど)だが、怪人(鬼など)は何もしないのが悪らしい。

実際、桃太郎や金太郎の物語に鬼の悪行は描かれず、いきなり退治に行っている。

泣いた赤鬼のように人間に積極的に働きかけ、一芝居打ってまで

人間と交流しなければ悪とみなされてしまうのだろうか。

平成の勧善懲悪、マナーからルールへはなかなか興味深かったです。

平成マン、ライダーともに理由付けルールが強化され、

何をすべきかから、何をしてはいけないかにかわりつつあるという。

倫理や道徳を強化する事なく、同じ行為を評価する視座をかえるだけの禁止項目の増加。

アギトの時、記憶喪失の翔一の無免許運転に抗議が殺到したそうだ。

昔、巨人の星の花形は中学生なのにオープンカーを運転していたがこれはまた別問題。

人を助ける為のライダーにまず免許の有無を問う。

ネット等の発達で、意見や感想を伝えやすくなったという事もあるだろうけど、

大事なことや伝えたいことが本当に子供(視聴者)に伝わっているのだろうか、

と危惧を抱く気持ちもわからないではない。
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