ゴッドファーザーのブルーレイ3本セットを買うか迷っているとき、たまたま目に入って購入しました。
十数年ほど前にWOWOWで見て以来の鑑賞です。
改めて見直して再認識しました。
本当に見所の多い作品です。
仕事を優先する余り、人と上手く関われなかった2人の男。
刑事と犯罪者として出会ったために対決する事となります。
この2人がダイナーで向かい合って話すシーンに鳥肌。すごいです。
敵同士ですから当然張り詰めた空気が流れます。
そんな中で、お互いを認め合い、孤独を理解しあえた事を嬉しそうに話す。
孤独を抱えて生きる2人の男がやっと見つけた理解者は、何と敵。
この悲劇を、パチーノとデ・ニーロの微妙な表情からヒシヒシと感じる事ができます。
2人の演技合戦を違和感なく物語に溶け込ませられたのは、個性的過ぎる脇役たちのおかげ。
パチーノとデ・ニーロの演技やキャラが余りにも突出しすぎているため、ともすれば周囲から浮いてしまう。
それをうまく打ち消したのが濃い脇役キャラでした。
これを計算してキャスティングしたのだとしたら見事すぎますね。
またマイケル・マン監督独特のクールさは、個人的に時として起伏が無く単調に感じてしまう事があります。(そんなどこか殺伐とした雰囲気も好きなのですが)
でもヒートに関しては全くそんな印象はありません。
俳優たちの濃さがいい具合にアクセントになっていると感じます。
今回DVDで見て、音響効果の素晴らしさに驚きました。
本物の銃声なんて聞いた事はありませんが、このリアルさは何なんでしょう。
反響音を伴う銃声はこの作品でしか聞いた事がありません。
これもマイケル・マン監督の拘りなのでしょうね。
こういったさり気ないディティールへの拘りが、作品に強烈な説得力を与えています。
そして例の市街の銃撃戦。
音響や弾痕といった細かい表現のおかげか、俳優の側を銃弾が飛び交っているような錯覚を覚えるリアルさ。
本当に良くできたシーンだと思います。
何より、バッグを背負って乱射するデ・ニーロ達の格好良さといったら!
私の知ってる映画の銃撃戦はこれがベストです。
銃撃戦も素晴らしいですが、見所はそれだけじゃありません。
実力派俳優の演技合戦、悲哀を背負った男たちを描いた脚本、そして対決。
女性の中には男臭すぎて好まない方いるかもしれません。
でも、男なら誰もが一度は憧れる熱さがあります。
何かに迷ってる時や、弱気になってる時に見たくなる作品です。
ちなみに、ヒートを見直してますますゴッドファーザーのブルーレイが欲しくなりました。
高いけど…、DVD持ってるけど…、やっぱ買うか…。