原子力と日本人の関係の、
基本の「き」が、
端的にまとめられている本。
個人的には、『笑いと治癒力』のノーマン・カズンズが、
「原爆乙女」の渡米に尽力した話や、
マンハッタン計画での、オッペンハイマーなどについて、
簡単にまとめてくれていた話はありがたかった。
なかでは、
日本が原爆を落とされたことについて、
・「無警告無差別の原爆の使用」はアメリカの誤りであったと考えています。
それに対して、日本はきっぱりと「戦争時においてすら倫理から逸脱した行為であった」
と発言するべきでした。そのような毅然とした態度の表明をするのが
被爆国の義務であると思っています。(p.150)
さらには、前に進むばかりの科学技術に対して、
・私たちの世代は「科学技術」に倫理を与える義務があります。……(p.154〜)
というような文章がよかった。