イザナギ・イザナミの夫婦神から生まれたが、足が立たない障害児であったとして捨てられた謎の神「ヒルコ」。
この神の正体は?いったいどのような真実があったのか?
いわゆる「古代史電波本」とは違い、
國學院大學神道学科を出た本職の神職によって書かれたこの本では
ヒルコについて丹念に検証し、日本建国の謎に迫っている。
この本を読んで、もう一つはっとさせられた内容があった。
神道では、人(祖先)が死ぬと神として祀る。
つまり、神道の神々は、アマテラスもスサノオも、
もともと人だったのだろう、という話だ。
アマテラスは、大陸から渡ってきた支配者の王(当然生身の人間)で、
スサノオは、被支配者の王(同じく)だった、という訳。
私はこれまで、古い神を祀った神社は価値を認めてきたが
東郷神社とか明治神宮とか、つい最近まで人だった神を祀った神社について
あまり価値が分からなかった。
しかし、アマテラスも明治天皇も、単に古いか新しいかの違いでしかなく
神道では、亡くなった偉大な先祖がみな神となるのだ。
そのことに気づいてから、明治神宮など新しい神社の価値が分かった。